肝臓に良い食べ物とは?メディカルドック監修医が肝臓に良い果物・飲み物・悪い食べ物・おすすめのレシピなどを解説します。

監修医師:
杉本 大(医師)
日本内科学会認定医・専門医、消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医、プライマリーケア学会認定医
肝臓とは?

肝臓は体の右上腹部、横隔膜の下に位置する臓器で、成人で約1,000〜1,500gと体内最大の実質臓器です。「沈黙の臓器」とも呼ばれるように、ある程度障害されても自覚症状が出にくく、気づいた時には病状が進行していることがあります。
肝臓は栄養素の代謝・解毒・胆汁産生など生命維持に欠かせない多様な機能を担っており、日々の食生活が肝臓の健康に大きく影響します。
肝臓の働き

肝臓は代謝・解毒・免疫など生命維持に不可欠で多様な機能を担っています。代表的な機能を解説していきます。
栄養素の代謝
食事から吸収された糖質・脂質・タンパク質は門脈を通じて肝臓に運ばれ、体が利用しやすい形に変換されます。糖質はグリコーゲンとして肝臓に貯蔵され、血糖値の調節にも役立ちます。脂質の合成・分解も肝臓で行われ、エネルギーの需給バランスを調整しています。
解毒作用
アルコール・薬物・体内で生じたアンモニアなどの有害物質を無毒化・分解するのが肝臓の重要な役割です。アンモニアは肝臓で尿素に変換されて腎臓から排出されます(尿素回路)。この機能が低下すると肝性脳症を引き起こすことがあります。
胆汁の産生
肝臓は1日約600〜1,000mLの胆汁を産生します。胆汁は脂肪の消化・吸収に不可欠で、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収も助けます。また、胆汁は胆嚢に貯蔵され、食事の際に十二指腸へ分泌されます。
タンパク質の合成
血液を固める凝固因子や、血液中で栄養素・薬物を運ぶアルブミンは肝臓で合成されます。肝機能が低下すると低アルブミン血症や出血傾向が現れることがあり、これらは肝疾患の重症度指標にもなります。
免疫機能への関与
肝臓にはクッパー細胞と呼ばれるマクロファージが存在し、門脈経由で流入する細菌・毒素・異物を処理します。全身免疫の「第一防衛ライン」としての役割も果たしており、慢性的な炎症が続くと肝線維化・肝硬変へ進行するリスクがあります。

