●弁護側「逃げる機会はいくらでもあった」
これに対し弁護側は「同意はあった」として無罪を主張した。
橋から犯行現場へ向かうまでには人通りがあり、コンビニや交番もあったことから、「嫌なら逃げ込むこともできたはずだ」と反論した。
また、被告人は暴力や脅迫をしておらず、「恐怖で体が固まる(フリーズ)」状態になる状況ではなかったと主張。「抵抗しなかったことは黙示的な同意と理解した」と述べた。
口腔性交についても、被告人は捜査段階から一貫して否定。女性器への指の挿入についても「していない」と主張した。
110番通報についても、「Aさんが想定していた以上の性的な行為があったため驚いただけで、犯罪ではない」と位置付け、無罪を求めた。
最終意見陳述で被告人は、「逮捕から1年2カ月が経ち、人生を真剣に考える時間を与えられました。軽率な行動でこのような状況になったことは反省しています」と述べた。
一方で、「私は真実を語りました。どうか賢明な判断をお願いします」と改めて無罪をうったえた。
●最初の食い違いは「年齢」だった
事件当日の経緯についても、両者の証言は多くの点で食い違っている。
被告人は当日夜、自転車で帰宅する途中、橋の上で一人で夜景を撮影していたAさんを見つけた。
法廷で被告人は、「自分も夜景を撮るので気になった。撮影している姿に魅了され、どんな気持ちで写真を撮っているのか知りたくなった」と説明した。
しばらく様子を見た後、「かわいいですね。いくつですか」と声をかけたという。
被告人によると、Aさんは「20歳です」と答えた。
しかし、Aさんは「未成年であることを伝えた」と証言しており、この点が最初の大きな争点となっている。

