辻希美さん「知っているかどうかで選択肢が変わる」子どものアトピー性皮膚炎、治療見直しの節目があった

年齢によって湿疹が出やすい場所が変わる

ひとくちにアトピー性皮膚炎といっても、年齢によって湿疹の出やすい場所には特徴があるそうです。

「乳児期は頬や顔に湿疹が出やすく、幼児期は肘の内側や膝の裏などに出やすくなります。学童期以降は体幹(胸・背中など)や全身に広がることもあります。3歳くらいまでに改善することもありますが、年齢が上がるにつれて、中等症以上の比較的症状が強い患者さんの割合が増えてきます」(長尾先生)

本来、皮膚は外部刺激から体を守る役割を果たしていますが、アトピー性皮膚炎ではそのバリア機能が弱くなっている状態です。

「バリア機能が弱まると肌が乾燥しやすくなり、刺激を受けやすくなってかゆみが生じます。そしてかくことでさらに皮膚が傷つき、炎症が悪化し、ますますかゆくなる……という悪循環に陥ってしまいます」(長尾先生)

アトピー性皮膚炎がきっかけになることもある「アレルギーマーチ」とは

「近年は、アトピー性皮膚炎が皮膚だけの問題ではないことも分かっています。食物アレルギーや喘息、アレルギー性鼻炎など、ほかのアレルギー疾患との関連も指摘されており、次々にアレルギー疾患が発症する流れは『アレルギーマーチ』と言われます」(長尾先生)

アレルギーマーチはアトピー性皮膚炎の患者さんすべてに起こるものではないですが、アトピー性皮膚炎をきっかけに見られることがあり、ほかのアレルギー疾患にも注意して経過を見ていくことが大切だということです。

配信元: マイナビ子育て

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