辻希美さん「知っているかどうかで選択肢が変わる」子どものアトピー性皮膚炎、治療見直しの節目があった

「かゆみ」は子も親もつらい。ケアの負担から保護者が自分を責めてしまうことも

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アトピー性皮膚炎のつらさは、湿疹そのものだけではありません。大きな問題の一つが「かゆみ」です。

「かゆみが強いと眠れなくなり、睡眠不足につながります。夜中に何度も起きてかいてしまう子どもも少なくありません。睡眠不足は翌日の機嫌や活動量に影響するだけでなく、集中力の低下や疲労感、不安感などにつながることもあります。

そして、子どもの困りごとはそのまま保護者の負担にもなります。毎日の保湿、薬の塗り分け、通院、肌状態のチェックなど……。共働き世帯も増えるなか、これらのケアを継続することは簡単ではありません。夜中に子どもがかゆがれば、保護者も睡眠不足になりますよね。そんな中『ちゃんとケアしているのに治らない』『自分の管理が悪いのでは』と自分を責めてしまう保護者も少なくありません」(長尾先生)

3歳・6歳・12歳で治療を見直したほうがよい理由

アトピー性皮膚炎のような慢性の病気では、一度治療を始めると、治療内容などを見直さないまま、同じ治療を長期にわたって続けることがあります。しかし、子どもの成長の過程において生活環境が大きく変わるタイミングで、治療を見直すことが大切です。

「3歳、6歳、12歳は子どもにとって生活環境が大きく変わります。なかでも3歳は重要な節目とされています」(長尾先生)

3歳が重要な節目だとされる理由は大きく2つあるそうです。

「保育園では、2歳児クラスと3歳児クラスで先生1人が受け持つ子どもの人数が大きく変わり、(先生が子ども一人ひとりを細かくみることが難しくなるため)日中の着替えなどのケアの状況が変わります。また、3歳になっても症状が続いている場合は、それ以降も長く続くタイプのアトピー性皮膚炎の可能性があります」

3歳のほか、6歳、12歳も治療を見直す節目になります。

「小学校へ入学する6歳以降は、集団生活で日焼け止めの使用やスキンケアのタイミングなどについても制約があるでしょう。中学校に進学する12歳は、思春期にさしかかり、医療を継続するためのコミュニケーションが取りにくくなることがあります。
このように、3歳、6歳、12歳のタイミングで、生活環境の変化によって症状が悪化していないかを確認しつつ、治療を見直すことが大切です」(長尾先生)

治療の見直しといっても、必ず薬を変えるという意味ではありません。湿疹やかゆみ、睡眠、園・学校での困りごと、薬や保湿が続けられているかを医師と確認し、必要に応じて生活や治療内容を調整することが大切だということです。

配信元: マイナビ子育て

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