「重い!」ランドセル体験にびっくり

体験に使用されたランドセル
園児たちにとって、小学生のお兄さん・お姉さんが背負うあこがれの象徴ともいえるのが、ランドセル。
ランドセル体験では、中に何も入っていないランドセルと、おもり入りのランドセルを背負い比べ。「重たい!」「軽ーい!」というにぎやかな声とともに、どこか気恥ずかしそうに背負っている子どもたちの姿がかわいらしくて印象的でした。

ウキウキした様子でランドセルを背負っていた子どもたち
さらに防犯ブザーを鳴らす体験では、大きな音に子どもたちもびっくり! 先生からしっかりとレクチャーを受け、防犯ブザーの使い方を学んでいました。

防犯ブザーの紐の抜き方を教えてもらう子どもたち。紐が固くてなかなか抜けない!
ランドセル姿を見守っていた女の子の保護者は、「まだ体が小さいのでランドセルも大きく見えますね。でも上手に背負えていました」と笑顔を見せていました。こちらのご家庭では、まだランドセルを購入していないそうで、「紫やピンク、水色などいろいろ好きな色があって迷っているようです」と、入学準備ならではのかわいらしい悩みも教えてくれました。
なお当日は、松戸市の松戸隆政市長も視察し、各体験に参加。子どもたちと交流しました。

ランドセルを背負う松戸隆政市長
※「隆」の字は旧字(右下の生の字の上に一が入る)が正式表記
実際にランドセルを背負った感想を聞くと、「何十年ぶりに背負いましたが、思ったより重かったですね。今はタブレットを持ち歩くので、いろんな保護者の方から『もっと軽くならないか』とご意見をいただくことがあります。そういった意味でも、このランドセル体験ではリアルな重さを感じられて『なるほどな』と実感しました」とコメントし、令和の小学生を取り巻く環境の変化に理解を深めていました。
<3時間目:学校探検>校内をめぐる学校探検へ

慣れない段差に、手すりを使って一生懸命に階段をのぼる子どもたち
3時間目は学校探検です。向かった場所は、図書室。馬橋北小学校で図書室を使用するには、入り口で上履きを脱ぎ、靴箱にしまうところからスタートします。じゅうたん敷きの室内にはたくさんの本が並び、図書委員会が作成したクイズや掲示物も。子どもたちは「ここ楽しそう!」「いっぱい本がある!」と大喜びでした。

図書室に入る際は、入り口で上履きを脱ぐのがお約束

楽しそうな本がズラリ! すぐさま本を手に取って読みだす子も

図書委員会が作った楽しいクイズに挑戦
そのほか、1年生の教室や体育館も見学。行く先々で足を止め、校内のあちこちに目を向けながら歩いていました。

1年生の授業を見学中。ランドセルが置いてあるロッカーや掲示物も気になる?

廊下には「今日の給食」の展示も。この日は揚げパン!
お弁当のあとは、まさかの「宿題」!?
学校探検を終えたあとは、持参したお弁当でランチタイム。友だちと一緒に机を囲みながら楽しそうに昼食をとり、最後は帰りの会へ。

お弁当生活も、残すところあと半年!
帰りの会で小林さんから配られたのは、なんと宿題のプリント! 小学校らしい締めくくりに、子どもたちからは「宿題、知ってる!」「お姉ちゃんが持って帰ってくるよ!」といった声があがり、これから始まる学校生活への期待を膨らませているようでした。

宿題と言っても計算や漢字ドリル的なものではなく、ひとりでできる項目に色を塗る、というもの。「おきがえができる」「くつをきれいにそろえられる」「じぶんとかぞくのなまえがいえる」など、入学準備として必要な項目が書かれていた
保護者は家庭教育講座で入学準備
一方、保護者は子どもたちの体験授業を参観したあと、別教室で「小学校入学前家庭教育公開講座」を受講しました。

講座を受講する保護者
講座では、「小学校の1日の流れ」「入学前に身につけておきたい生活習慣」「家庭での関わり方」など、保護者が抱えやすい疑問についてスライドを使用して解説。職員が、一つひとつ丁寧に説明していきました。

脳科学者の川島隆太先生が監修した松戸市の幼児家庭教育パンフレット。子どもに必要な食事、睡眠、遊び、コミュニケーションといった情報にプラスして、川島先生が脳科学の視点からも解説している

新1年生は、新しい環境に慣れることで精一杯。市では「なるべくなら、4月に新しい習い事を始めたり、家庭内のルールを変えたりしないで」と呼びかけていた

メモを取りながら真剣に耳を傾ける保護者
すべてのプログラムが終わったところで、3人の保護者に今日の感想を聞いてみました。
「野菜クイズで、小林先生から『先生が出す3つのヒントを最後まで聞いてから手を挙げて答えましょう』と言われ、しっかり守れていた様子を見て、ちょっぴりお姉さんになった気がしました。保護者向けの講座では、脳科学の話がとても興味深く、ああいう機会があるといいなと思いました」
「子どもが小学校の机とイスに座ってチャイムが鳴った瞬間、『わっ!』って顔をしたんです。子どもにとって『小学校に入学する』というぼやっとしたイメージが、くっきりしたものに変わったんじゃないかなと思います。入学すると保護者が教室の中に入る機会が少ないと思うのですが、雰囲気を実感できるだけでもありがたい取り組みだと感じました」
「家では割とおとなしめで、モジモジしてるような子なのですが、野菜クイズが始まったときに『ハイ! ハイ!』と手を挙げていて、あんなにやる気に満ちている姿に驚きました。勉強面ではひらがな大丈夫かな、算数大丈夫かな、と心配でしたが、『まったく準備をしてこなくても、こちら側が教えますよ』と言ってもらえたので、安心しました」
多くの保護者が子どもの成長を実感するとともに、入学への不安も和らいだ様子でした。
小学校入学への不安を“楽しみ”に変える取り組み
最後に、松戸市長に今回の取り組みについてお話を伺いました。
「本プログラムは、子どもたちに学校は楽しいところ、ワクワクするところだと感じてもらうことが目的です。今まで保護者向けの講座は希望する市内の園で開催していましたが、家庭・園・学校がより連携しながら子どもたちの成長を支えていく必要があると考え、子どもたちの体験と保護者向け講座を組み合わせた現在の形を今年からスタートしました。今後は、松戸市の子どもたちと保護者の方にできるだけ多く参加していただきたいと考えています」(松戸市長)

インタビューに答える松戸市長
子どもの様子を見守りながら、親も学べる松戸市のこの取り組み。保護者のコメントにもあったとおり、子どもたちの入学への期待を育むと同時に、保護者の不安にも寄り添う機会になっていることがわかりました。
入学前の親子にとって心強い取り組みとして、これからさらに多くの地域に広がっていってほしいと感じました。
松戸市子育て情報サイト『まつどDE子育て』/千葉県松戸市
https://www.city.matsudo.chiba.jp/kosodate/matsudodekosodate/index.html
(取材・文:マイナビ子育て編集部)
