桃の効果は?メディカルドック監修管理栄養士が栄養素・食べる時の注意点・保存方法について解説します。

監修管理栄養士:
越川 愛子(管理栄養士)
保育園で食育や給食管理、栄養管理業務に従事しました。管理栄養士の資格取得後は、ドラッグストアを運営する会社でお客様への栄養相談や特定保健指導に携わりました。現在は保育園で子どもたちに食の楽しさや大切さを伝えられるよう、心を込めて給食づくりを行っています。
桃とは?

バラ科サクラ属スモモ亜科モモ節の落葉低木から小高木になる果樹で、中国が原産とされています。以前は日本の園芸分類などでモモ属として扱われることもありましたが、現在の植物学では果実の形態、遺伝的特徴に基づき、サクラ属に位置付けられています。可食部の形態からは、硬い殻に包まれた種を果肉が被う「核果類」に分類されます。
果皮と果肉の色によって白肉種、黄肉種に大別されます。白肉種は果肉が白く、瑞々しい果汁と柔らかな食感が特徴です。甘味が強く、香り豊かな点も魅力です。一方、黄肉種は果肉が黄色く、しっかりとした食感で、甘味と酸味のバランスが楽しめます。加熱しても形が崩れにくいため缶詰などの加工品にも多く利用されています。近年では品種改良により生食用の黄肉種も増えており、白肉種と黄肉種の違いは以前ほど明確ではなくなってきています。また桃の糖質はグルコース、フルクトースが中心の多くの果実と異なり、スクロース(ショ糖)の割合が高いことが特徴です。
桃に含まれる栄養素

食物繊維
100gあたり白肉種/生に1.3g、黄肉種/生に1.9g含まれています。食物繊維はヒトの消化酵素で消化・吸収されずに大腸まで届く成分です。腸内環境を整える働きのほか、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の調整など、健康維持に関わるさまざまな生理機能を持つことが知られています。
カリウム
100gあたり白肉種/生に180mg、黄肉種/生に210mg含まれています。カリウムには、細胞内液の浸透圧を調整して一定に保つ働きがあります。また神経の興奮性や筋肉の収縮にも関わります。ナトリウムの排泄を助ける作用から、体内のミネラルバランス調整に役立つ栄養素です。
β-カロテン
100gあたり白肉種/生に5㎍、黄肉種/生に210μg含まれています。白肉種には比較的少なく、黄肉種に特徴的な栄養素です。β-カロテンはカロテノイドの一種で、体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。皮膚や粘膜の健康維持に関与し、抗酸化作用を持つ栄養素としても知られています。
ナイアシン
100gあたり白肉種/生に0.6mgNE、黄肉種/生に0.7mgNE含まれています。ナイアシンはビタミンB群の一種です。多くの酵素の補酵素として、エネルギー産生、糖質、脂質、タンパク質の代謝、脂肪酸やステロイドホルモンの生合成、DNAの修復や合成、アルコールの代謝など様々な機能に関わっています。
ビタミンC
100gあたり白肉種/生に8mg、黄肉種/生に6mg含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、鉄の吸収を促進する働きがあります。また抗酸化作用を持つ栄養素としても知られています。

