ペースメーカー装着者がMRI検査を受けるための条件

ペースメーカー装着者のMRI検査では、機器だけでなく施設側の体制も重要です。ここでは、検査を受けるために必要な条件を解説します。
認定施設での検査
条件付きMRI対応ペースメーカーを装着していても、すべての医療機関でMRI検査を受けられるわけではありません。
ペースメーカー装着者のMRI検査は、検査前後の機器確認、MRI用の設定変更、検査中の観察、緊急時の対応などが必要です。そのため、ペースメーカー装着者のMRI検査に対応できる体制を持つ施設で行う必要があります。
施設によって、対応できるデバイスの種類やメーカーが異なることもあります。
MRIカードの保有
条件付きMRI対応ペースメーカーを装着している方には、MRI対応カードが発行されることがあります。
MRI検査を受ける際は、ペースメーカー手帳とMRI対応カードを持参します。これらには、ペースメーカー本体やリードの情報、MRI対応の有無を確認するための情報が記載されています。
循環器内科での事前準備
MRI検査の前には、循環器内科でペースメーカーの状態を確認します。
主に確認される内容は、次のとおりです。
ペースメーカー本体とリードの種類
MRI対応の組み合わせかどうか
電池残量
リードの状態
ペースメーカーへの依存度
MRI検査を行う部位
検査中の管理方法
検査前後の設定変更の必要性
ペースメーカーに強く依存している方は、検査中の設定や管理がより慎重に検討されます。
ペースメーカー装着者のMRI検査の流れ

MRI検査は、検査前の準備から検査後の確認までを含めて進めます。ここでは、一般的な流れを解説します。
検査前のペースメーカーの設定変更
MRI検査の前には、ペースメーカーをMRI検査用の設定に変更することがあります。これは、MRI検査中に機器が影響を受けにくい状態にするためです。
設定内容は、ペースメーカーの種類や患者さんの状態によって異なります。自分の脈がある程度保たれている方と、ペースメーカーへの依存度が高い方では、設定の考え方が変わります。
検査前には、医師や臨床工学技士などが機器を確認し、必要な設定を行います。
MRI検査中の注意点
MRI検査中は、医療スタッフが患者さんの状態を確認しながら検査を進めます。必要に応じて、心拍や酸素飽和度などを確認します。
検査中に、動悸や胸の違和感、息苦しさ、気分不快などを感じた場合は、すぐにスタッフへ知らせてください。安全に検査を行うために、検査中の体調変化を我慢しないようにしましょう。
検査後のペースメーカーの再設定
MRI検査が終わった後は、ペースメーカーの設定を通常の状態に戻します。併せて、機器が正常に作動しているか、リードや電池に問題がないかを確認します。
検査後の確認を行うことで、MRI検査による影響がないかを確認できます。ペースメーカー装着者のMRI検査は、撮影そのものだけでなく、検査前後のデバイス管理までを行います。

