「膵臓がん」を疑う「危険な尿の色」はご存知ですか?膵臓がんの初期症状も医師が解説!

「膵臓がん」を疑う「危険な尿の色」はご存知ですか?膵臓がんの初期症状も医師が解説!

膵臓がんを疑う危険な尿の色は「透明」と「濃い茶色」どっち?

膵臓がんを疑う危険な尿の色は「透明」と「濃い茶色」どっち?

結論から述べると、膵臓がんを疑う危険な尿の色は「濃い茶色(茶褐色)」です。前述のとおり、膵臓がん(とくに膵頭部がん)が胆管を閉塞すると、水溶性の直接型ビリルビンが腎臓から尿中に排泄され、尿が濃い黄色〜茶褐色・コーラ色のように変色します。この変化は「ビリルビン尿(bilirubinuria)」と呼ばれ、閉塞性黄疸の重要なサインです。皮膚の黄染(黄疸)に先立って気づかれることもあり、早期発見の手がかりになり得ます。
一方、「透明(無色)」の尿は水分が十分に摂取できている状態を示すことが多く、それ自体が膵臓がんの直接的なサインとなることは通常ありません。
膵臓がんを疑う尿の変化としては、閉塞性黄疸の可能性がある濃い茶色に加えて、糖尿病の新たな発症を考えるような、泡立ちが多い・異臭がする・尿量が著しく変化したといった複合的なサインにも注目することが重要です。気になる変化が続く場合は、自己判断せず医療機関の受診を検討しましょう。

尿の色が変化したらどうしたらいい?

尿の色が変化したらどうしたらいい?

では尿がいつもと違う色になったら、どのように行動したらいいのでしょうか。確認すべき点から医療機関受診の判断まで解説します。

まず水分摂取量を確認する

尿の色が濃い場合、最初に確認すべきは水分摂取量です。熱中症や激しい運動後、起床直後などは誰でも尿が濃くなりやすく、十分な水分補給(目安として1日1.5〜2L程度)により改善します。水分を多く摂って数時間後に尿の色が淡黄色に戻るようであれば、一時的な脱水の可能性が高いといえます。
ただし、水分を十分に摂っても改善しない、茶褐色が続く、黄疸や腹痛などの症状を伴う場合は脱水以外の原因を考える必要があります。

服薬・食事の影響を確認する

一部の薬剤(リファンピシンなどの抗結核薬、ビタミンB2製剤など)や食品(ビーツ、アスパラガスなど)は、尿の色を変化させることが知られています。心当たりがある場合は担当医や薬剤師に相談してください。市販薬やサプリメントでも尿の変色が起きることがあるため、服薬歴の確認は鑑別において重要です。

医療機関の受診を考える

腹痛や背部痛、体重減少や食欲不振が数日以上持続するときや、尿が茶褐色・コーラ色に変化し水分補給しても改善しない、皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)症状があれば、自己判断せず速やかに医療機関(内科・消化器内科)を受診しましょう。
これらの症状が重なる場合は、閉塞性黄疸や膵臓がんをはじめとする重篤な疾患の可能性があります。早期に血液検査(ビリルビン値・肝胆道系酵素・腫瘍マーカーCA19-9など)や画像検査(腹部超音波・CT・MRIなど)による精密検査が必要です。

配信元: Medical DOC

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