「睡眠障害科」の標榜(診療科として掲げること)が2026年6月から可能になり、「スリープテック」と呼ばれる技術が一般にも浸透するなど、睡眠医学をめぐる状況が大きく変わりつつあります。そうした中で、日本睡眠学会の第50回定期学術集会が2026年7月23、24日の両日、千葉市美浜区の幕張メッセで開催されます。節目の学術集会で大会長を務める外木守雄先生(亀田総合病院 顎変形症治療センター睡眠外科/日本大学歯学部附属歯科病院 病院教授)に、テーマの「睡眠・科・学の結集」に込めた思いや日本睡眠歯科学会、日本睡眠検査学会との合同大会にしたことの狙い、睡眠医療の現在と未来などについてお聞きしました。
50回の節目に、「睡眠」の名を持つ3学会が集う
50回という節目ですから、記念になる大会にしたいと以前から考えていました。日本睡眠学会は多職種が集まる学会です。臨床検査技師、歯科衛生士、看護師、歯科医師、医師など多くの医療職が参加します。私は歯科の出身で、歯科医師が会長を務めるのは初めての試みです。
そこで3年ほど前から、「睡眠」の名を冠する学会をひとつに集めようと準備してきました。現在、その名を持つのは日本睡眠学会、日本睡眠歯科学会、日本睡眠検査学会で、今回は3学会合同で開催します。
テーマの「睡眠・科・学」には、二つの意味を込めました。ひとつは「睡眠の科学」、もうひとつは「睡眠科の学問」です。医療法施行令改定で、2026年6月から睡眠障害科を標榜できるようになりました。そうした動きも視野に入れ、あえて「科」と「学」を分ける書き方にしています。睡眠を研究し、睡眠に携わる人たちが結集する――それがこの大会の目標です。
「眠りの専門家が疑問に答える」市民公開講座も予定
今回は「睡眠・科・学の結集-ここちよい眠りのために-眠りの専門家たちがあなたの疑問に答えます」と題した市民公開講座も企画しました。筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 機構長の柳沢正史先生、宮地歯科医院の宮地舞先生、埼玉県立大学院保健医療福祉学研究科の有竹清夏先生にご登壇者いただきます。
500人が入る会場に、すでに約400人の参加登録をいただいています。これだけ関心が高いのは、多くの人が睡眠について正しい答えを求めているからだと思います。眠れない、どうすれば眠れるのか、いびきは大丈夫なのか――睡眠は当たり前の営みのようでいて、うまくいかないと日中の疲れとして表れます。医療に携わる者として、できるだけ正しい方向性をお示しすることに、学会の価値があると考えています。
(参加申込みはオンラインフォームから。受付締切7月20日)

