「睡眠障害科」標榜開始で何が変わる? 第50回日本睡眠学会は初の3学会合同開催―専門家が疑問に答える市民公開講座も

「睡眠障害科」標榜開始で何が変わる? 第50回日本睡眠学会は初の3学会合同開催―専門家が疑問に答える市民公開講座も

外木先生が睡眠医療に携わるようになった原点

私が睡眠医療に携わるようになった原点は、留学したスタンフォード大学での学びです。当時、指導を受けた精神科医で睡眠医学者のクリスチャン・ギルミノー先生から、「睡眠時無呼吸は、なってからでは治しにくい。予防が大切で、その鍵は正しい顎や顔の形をつくることだ」と言われました。口腔外科で顔面骨格手術の第一人者として知られる同大学のネルソン・パウエル先生も、同じ考えでした。

子どもが夜も苦しい思いをして、顎の発育がうまくいかず、やがて睡眠時無呼吸から高血圧や循環器の病気につながってしまう――それを防ぐ鍵を握るのは歯科だ、と。以来私は、子どものときから顎の発育のために何ができるかを、ずっと発信してきました。

歯科というと、むし歯を詰める、歯を補うといった形の治療が思い浮かぶかもしれません。しかし私が大切にしているのは、形だけでなく「機能」を治すことです。口は食べるための消化器であり、息を吸うための呼吸器でもあります。かむ・飲み込む・呼吸するという機能を守る睡眠医療は、とても重要だと考えています。口の健康は、年齢を重ねても本当に大切です。

睡眠を、分野を越えて語り合う

暑い時期ですし台風の心配もありますが、ぜひ足を運んでください。会場ではクールビズで結構です。

睡眠学会は多職種の集まりです。しかし分野が違うと、話が通じにくいこともあります。今回はあえて、専門が異なる先生にも座長をお願いしました。「睡眠障害を治す」という一点で、全分野が結集してほしいからです。分野の垣根を越えて、睡眠を語り合う場にしたいと考えています。

この大会が一つの節目となり、次の世代へ睡眠医療が広がっていくことを、心から期待しています。

配信元: Medical DOC

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