シェフおすすめ。味の変化を楽しむ「マンゴーとパッションフルーツのクレムー」

ペストリーシェフのヴァンサン・ジル氏のおすすめは、「マンゴーとパッションフルーツのクレムー」。スプーンを入れると、クリーミーでなめらかな口どけが広がり、マンゴーの濃密な甘みにパッションフルーツのほのかな酸味が重なります。
シェフが語るこのスイーツのおもしろさは味の変化。まずはそのまま味わった後、マンゴーやパイナップル、ライムを使った「クーリー」と呼ばれるソースをかけていただきます。すると、果実の甘みにライムの爽やかな酸味が加わり、先ほどとは違う表情に変化します。ココナッツクリームも合わせていただくことで、ひと口ごとに南国の風景が浮かぶよう。まろやかな甘みと軽やかな酸味が心地よく、夏らしさを存分に感じられる一品でした。
旬のシャインマスカットや桃がきらめく、繊細なスイーツ

「シャインマスカット ミントゼリー フロマージュブランムース」は、みずみずしいシャインマスカットと、透き通るミントゼリーが涼しげ。フロマージュブランムースのまろやかなコクにミントの清涼感が重なり、抹茶のサブレが香ばしいアクセントを添えています。ムースには器の縦模様に合わせたラインが施され、見た目にも繊細。ひと皿のために込められたこだわりを知ると、味わう時間まで少し特別なものに感じられます。
一番低い器に載っているのは、船のような形がかわいらしい「桃とラズベリーのタルト 玉露のクリーム」。細かく刻まれた桃がたっぷりとあしらわれています。添えられているラズベリーとタルトの下に敷かれた玉露のクリームを合わせると、果実の甘酸っぱさとほんのり感じる苦みで奥行きが生まれ、上品な味わいへと変わります。こちらは、さらにピーチソースをかけると酸味が際立ち、まるで別のスイーツのような印象に。桃の香りとうまみがぎゅっと凝縮され、味わいの変化がおもしろい一品でした。

