食事制限以外で「女性ホルモン」が乱れる原因

女性ホルモンは食事や体重だけでなく、年齢やストレス、病気などさまざまな要因の影響を受けます。
女性ならではのライフステージ
女性ホルモンは一生を通じて大きく変化します。思春期には分泌量が増加し、月経が始まります。妊娠中には大量の女性ホルモンが分泌され、出産後には急激に低下します。また、更年期には卵巣機能の低下によってエストロゲンが減少し、ほてりや発汗、気分の変化などの症状(更年期症状)が現れることがあります。
ストレス
強いストレスや睡眠不足が続くと、脳の視床下部や下垂体の働きが乱れ、女性ホルモンの分泌に影響を及ぼすことがあります。仕事や人間関係の悩み、過度な運動なども原因となります。ストレスによるホルモンバランスの乱れは月経不順や無月経として現れることもあります。
卵巣などの疾患
女性ホルモンの分泌異常は病気によって起こることもあります。代表的なものとして、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、下垂体腺腫、高プロラクチン血症、原発性卵巣機能不全などがあります。また、卵巣の手術や卵巣摘出後に女性ホルモンが低下することもあります。月経異常が続く場合は婦人科への相談が大切です。
過度な「食事制限」によって女性ホルモンが減少した際に現れる症状

女性ホルモンが低下すると、月経に関する症状だけでなく、心身のさまざまな不調が現れることがあります。これらは更年期症状と類似しています。食事制限による体重減少が原因となっている場合は、無理なダイエットを中止し、適切な栄養摂取を心がけることが重要です。
月経不順
女性ホルモンが低下すると排卵が起こりにくくなり、月経周期が乱れることがあります。月経が数か月止まる無月経につながる場合もあります。まずは過度な食事制限を見直し、十分な栄養を摂ることが大切です。月経が3か月以上みられない場合や妊娠の可能性がある場合は婦人科を受診しましょう。
ほてりや寝汗
エストロゲンが低下すると自律神経のバランスが乱れ、急なほてりや発汗、寝汗が現れることがあります。室温や寝具を調整し、水分補給を行うことで症状が和らぐことがあります。症状が続く場合は婦人科で相談しましょう。
気分のムラやイライラ感
女性ホルモンは脳内の神経伝達物質にも影響を与えています。そのため、ホルモン低下によって気分の落ち込みやイライラ、不安感が強くなることがあります。十分な睡眠や栄養摂取を心がけても改善しない場合は婦人科や心療内科への相談を検討しましょう。
性欲低下
女性ホルモンの低下は性欲や性的関心の低下につながることがあります。疲労感や気分の落ち込みが関係している場合も少なくありません。まずは無理なダイエットを中止し、十分な栄養と休養を確保しましょう。症状が長く続く場合は婦人科で相談することができます。
腟の乾燥や萎縮
エストロゲンには腟の粘膜を健康に保つ働きがあります。そのため女性ホルモンが低下すると、腟の乾燥や違和感、性交時の痛みなどが現れることがあります。市販の保湿剤や潤滑油が役立つ場合もありますが、症状が続く場合は婦人科で適切な治療を受けることが大切です。

