女性ホルモンが枯渇する危険なダイエット「糖質ゼロ」と「脂質ゼロ」どっち?

女性ホルモンの合成にはコレステロールが必要であり、その材料となる脂質を極端に制限するとホルモン分泌に影響を及ぼす可能性があります。一方で糖質も重要なエネルギー源ですが、女性ホルモンへの影響という観点では脂質を極端に避けるダイエットのほうに注意が必要です。
女性ホルモンを整える食べ物

女性ホルモンを増やす特定の食品はありませんが、栄養バランスの取れた食事は正常なホルモン分泌を維持するために重要です。極端な食事制限を避け、必要な栄養素をしっかり摂取しましょう。
健康的な脂質を含む食物
女性ホルモンはコレステロールを材料として作られるため、適度な脂質摂取が大切です。アボカドやサケ・サバ・イワシなどの青魚、ナッツ類、オリーブオイルには健康的な脂質が含まれています。脂質を極端に制限するのではなく、質のよい脂質を適量摂取することを心がけましょう。
食物繊維を多く含む野菜やアブラナ科の野菜
食物繊維は腸内環境を整え、エストロゲンの代謝をサポートする可能性があります。りんごなどの果物、ひよこ豆やレンズ豆などの豆類、全粒穀物には食物繊維が豊富に含まれています。また、ブロッコリーやキャベツ、カリフラワーなどのアブラナ科の野菜も健康維持に役立つ栄養素を含んでいます。
良質なたんぱく質
たんぱく質はホルモンや筋肉、皮膚など身体を構成する重要な栄養素です。過度な食事制限によってたんぱく質が不足すると体調不良につながることがあります。卵や魚、鶏むね肉、ギリシャヨーグルト、大豆製品などをバランスよく取り入れましょう。
日常生活で出来る女性ホルモンを整える方法

病気が原因の場合には女性ホルモンの改善のためには治療が必要です。一方で、健康状態を最適化することで、ホルモンバランスを保つのに役立つ可能性があります。
定期的に運動する
ウォーキングや軽い筋力トレーニングなどの適度な運動は、体重管理やストレス軽減に役立ちます。ただし、過度な運動は女性ホルモンの低下につながることがあるため注意が必要です。
ストレスを管理する
慢性的なストレスは視床下部や下垂体の働きに影響を与え、女性ホルモンの分泌を乱すことがあります。趣味や運動、十分な休息など、自分に合った方法でストレスを発散しましょう。
質の高い睡眠を十分に摂る
睡眠不足はホルモン分泌や自律神経のバランスに影響を与えることがあります。規則正しい生活を心がけ、毎日十分な睡眠時間を確保することが大切です。
「女性ホルモンと食事制限」についてよくある質問

ここまで女性ホルモンと食事制限について紹介しました。ここでは「女性ホルモンと食事制限」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
女性ホルモンが減少すると食欲はどうなりますか?
阿部 一也(医師)
女性ホルモンであるエストロゲンには、食欲を抑えたり代謝を促したりする働きがあります。そのため、女性ホルモンが低下すると食欲が増進するケースがあります。一方で、ホルモンバランスの乱れが自律神経にも影響し、胃腸の働きが低下することで食欲が低下する場合もあります。
女性ホルモンを整える果物について教えてください。
阿部 一也(医師)
食物繊維を豊富に含む、ラズベリーやブラックベリー、りんごなどは女性ホルモン、特にエストロゲンの代謝をサポートする可能性があります。ただし、特定の果物だけでホルモンバランスを整えることは難しく、バランスの取れた食事が重要です。
まとめ女性ホルモンを保つには極端な食事制限を避け、バランスのよい食生活を心がけましょう
女性ホルモンは月経や妊娠だけでなく、骨や血管、皮膚など全身の健康維持に重要な役割を担っています。しかし、極端な食事制限や急激な体重減少によってホルモン分泌が低下し、月経不順や無月経、ほてり、気分の変化などさまざまな症状が現れることがあります。
女性ホルモンを保つためには、脂質やたんぱく質を含むバランスのよい食事を心がけることが大切です。また、適度な運動や十分な睡眠、ストレス管理も欠かせません。月経異常や体調不良が続く場合は自己判断せず、婦人科へ相談しましょう。
「女性ホルモン」と関連する病気
「女性ホルモン」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
婦人科系
更年期障害月経不順
子宮内膜症多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
骨粗鬆症女性ホルモンの変化は月経や妊娠だけでなく、骨や血管などの健康にも影響を与えます。
「女性ホルモン」と関連する症状
「女性ホルモン」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
ほてりのぼせ
発汗
不眠
イライラ
疲れやすい月経不順
女性ホルモンの乱れが関与する症状としてはこれらのようなものがあります。
参考文献
女性ホルモンとライフステージ|厚生労働省
摂食障害女性における無月経の管理〜いつ、どうやって?〜|日本小児思春期婦人科学会雑誌
月経不順・続発性無月経|日本産科婦人科学会雑誌
体重が減って月経が止まった…、身体でなにが起きているの?|日本産科婦人科学会
What Is Cholesterol? Types & Function|Cleveland Clinic
Physiology, Leptin|StatPearls – NCBI Bookshelf
Hormonal Imbalance: Causes, Symptoms & Treatment|Cleveland Clinic
多嚢胞性卵巣症候群|一般の皆様へ(日本内分泌学会)
Low Estrogen: Causes, Symptoms, Diagnosis & Treatment|Cleveland Clinic
How to Balance Your Hormones Naturally|UChicago Medicine AdventHealth
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