「歯周病」で「リウマチ」はどうなるのかご存じですか?注意点と改善点を医師が解説!

「歯周病」で「リウマチ」はどうなるのかご存じですか?注意点と改善点を医師が解説!

歯周病はリウマチ悪化の原因に!メディカルドック監修歯科医師が、2つの病気の共通点や相互作用の仕組み・口腔ケアの重要性を詳しく解説します。

豊栖 久美子

監修歯科医師:
豊栖 久美子(歯科医師)

国立大学歯学部卒。一般開業医にて勤務後、医療法人の歯科部門として開業する。一般診療に加え訪問診療に携わる。出産後は歯科医師国家試験の予備校に勤務。生徒の指導に加え、記事の執筆・監修、国試の解説動画の作成を行う。現在は歯科医院のHPの記事・コラム作成などWebライターとして活躍中。

関節リウマチとは?

関節リウマチとは、免疫の異常により全身の関節に炎症が起こる病気です。関節に腫れや激しい痛みが現れ、進行すると関節が変形してしまいます。女性がかかりやすい病気で、30〜50歳代によくみられますが、最近では65歳以上で発症する高齢発症関節リウマチも増えてきています。

関節リウマチの主な原因

関節リウマチは自己免疫疾患です。本来、免疫とは細菌やウイルスなど外部からの異物を抗体が攻撃し、体を守るためのシステムですが、自己免疫疾患は抗体が誤って自身の正常な組織や細胞を攻撃してしまいます。リウマチはリウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体の数値が高くなります。RFはリウマチ以外でも高値になることが多いのでRFだけではリウマチと確定することはできず、抗CCP抗体などの他の検査や画像検査が必要になります。抗CCP抗体の高値+関節症状があるならば、ほぼ間違いなく関節リウマチと確定できます。この2つの自己抗体の異常により、関節リウマチが引き起こされると考えられています。また、女性に多いことから女性ホルモンの影響や、喫煙などの生活習慣も一因だと考えられています。

関節リウマチの主な症状

関節リウマチの初期症状と進行した症状をみていきましょう。初期症状としては、起床時の関節のこわばり、関節の痛みや腫れや熱感、同時に複数の関節が痛む、微熱や倦怠感を感じ疲れやすくなるなどがあります。進行した症状としては、関節の変形や機能障害、骨粗鬆症や動脈硬化、間質性肺炎や気管支拡張症などの肺疾患があります。

関節リウマチと歯周病の共通点とは?

全身疾患である関節リウマチと口腔内の疾患である歯周病に、一見、共通点はないように見えますが、実は共通点があります。どんな共通点があるかみていきましょう。

リウマチと歯周病はどちらも慢性的な炎症性疾患

リウマチは炎症性の自己免疫疾患、歯周病は口腔内の歯周病菌によって炎症が引き起こされる疾患で、どちらも慢性的な炎症性疾患です。リウマチと歯周病は、慢性疾患である、炎症が起こる、自然に治ることはない、進行すると全身状態も悪くなる、悪化する前に治療をする必要があるなどの共通点があります。

リウマチも歯周病も進行すると歩行や食事に影響し、生活の質(QOL)が低下する

リウマチも歯周病も進行すると、関節や口腔内だけではなく、全身にも悪影響を及ぼしQOLを低下させます。リウマチは進行すると、関節が動かせなくなるので、日常生活に支障が出始め、自立した生活が難しくなります。また、骨粗鬆症や動脈硬化、肺疾患を引き起こす原因にもなります。一方、歯周病になると歯周病菌が血液に乗って全身に広がることがあります。それにより、誤嚥性肺炎や感染性心内膜炎、糖尿病の悪化、脳梗塞などを引き起こします。リウマチも歯周病も進行すると、全身状態まで悪くなり、重篤な病気を引き起こすことになるので、早めの治療を心がけましょう。

配信元: Medical DOC

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