「歯周病」で「リウマチ」はどうなるのかご存じですか?注意点と改善点を医師が解説!

「歯周病」で「リウマチ」はどうなるのかご存じですか?注意点と改善点を医師が解説!

「関節リウマチと歯周病」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「関節リウマチと歯周病」についてよくある質問に、メディカルドック監修歯科医師がお答えします。

関節リウマチと歯周病はどのように相互作用しますか?

豊栖 久美子(歯科医師)

関節リウマチに罹患すると関節がスムーズに動かなくなり、歯磨きが難しくなります。そのため、口腔内環境が不衛生になりやすく、歯周病のリスクが高まります。また、歯周病による炎症や歯周病菌により、関節リウマチを引き起こす自己抗体である抗CCP抗体の量が増え、関節リウマチが悪化します。

関節リウマチの治療中に歯科治療を受けても問題ありませんか?

豊栖 久美子(歯科医師)

問題ありません。関節リウマチは口腔内環境が悪くなりがちです。そのため、歯周病や虫歯が悪化しやすいので歯科治療は早めに受けましょう。しかし、関節リウマチの治療薬であるメトトレキサートは免疫低下を引き起こすため、外科処置は慎重に行う必要があります。必ず歯科医院にお薬手帳をご持参ください。

関節リウマチの人は歯の健康も損ないやすいと聞きました。むし歯や歯槽膿漏も関係するのでしょうか?

豊栖 久美子(歯科医師)

関節リウマチになると口腔内の衛生環境が悪くなりやすいので細菌が繁殖し、むし歯や歯槽膿漏である歯周病になりやすくなります。歯磨きが難しい場合は、電動歯ブラシや洗口剤を使う、歯科医院でのクリーニングを受けるなど口腔内環境を清潔に保ちましょう。

まとめ

関節リウマチと歯周病は全身疾患と口腔内の疾患なので、一見関わり合いがないように見えますが、実は密接に関係し合っています。歯周病は自己免疫疾患の観点から関節リウマチを悪化させ、関節リウマチは物理的に手が不自由になることから歯周病を悪化させます。関節リウマチも歯周病も慢性炎症疾患で、放っておいても治ることがなく早期治療が大切です。気になる症状が現れた場合は、できるだけ速やかに医療機関を受診しましょう。

「関節リウマチ・歯周病」と関連がある病気

「関節リウマチ・歯周病」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

自己免疫疾患系の病気

自己免疫疾患系

骨粗鬆症シェーグレン症候群

循環器系の病気

循環器系

動脈硬化心筋梗塞狭心症

内科系の病気

内科系

糖尿病

関節リウマチは自己免疫疾患なので骨粗鬆症やシェーグレン症候群を合併しやすいです。骨粗鬆症や歯周病菌による骨破壊が関係し、シェーグレン症候群はドライマウスにより歯周病になりやすくなります。

「関節リウマチ・歯周病」の関連症状

「関節リウマチ・歯周病」に関連する症状は9個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

朝のこわばり

関節の腫れや痛み

関節の変形や機能障害

倦怠感や発熱

歯肉の腫れや出血

歯周ポケットが深くなる

歯が動揺する

口臭

歯肉に膿の袋ができる

関節リウマチは関節に腫れや強い痛みが出るのが特徴です。歯周病は歯肉の違和感や発赤、出血が見られ、最終的には歯がグラグラして抜けてしまいます。どちらも早期発見・早期治療が大切なので、違和感を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。

参考文献

歯周炎が関節リウマチに及ぼす影響|J-STAGE

関節リウマチ患者の歯周病治療における効果|SUNSTAR

関節リウマチ患者の栄養とフレイル|J-STAGE

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。