異型狭心症の症状

異型狭心症は、胸の痛みや圧迫感が安静時に突然起こることがあります。症状が短時間で治まる場合でも、繰り返すときや強い症状があるときは注意が必要です。ここでは、異型狭心症の症状を解説します。
夜間や早朝に起こる発作の特徴
異型狭心症の発作は、夜間から早朝の安静時に起こりやすいとされています。睡眠中に胸の痛みや圧迫感で目が覚めることもあります。
痛みは胸の中央から左胸に出ることが多く、締め付けられる感じ、押さえつけられる感じ、重苦しさとして表現されます。その痛みは首、顎、肩、背中、左腕、みぞおちに広がることもあります。
発作は数分から十数分程度で治まることがありますが、症状の長さや強さには個人差があります。発作が繰り返される場合は、心臓への負担が続いている可能性があります。
注意したい症状
次のような症状がある場合は、早めに医療機関へ相談し、強い場合や長引く場合は119番へ連絡しましょう。
胸の痛みや圧迫感が15分以上続く
冷や汗を伴う
息苦しさが強い
吐き気や嘔吐を伴う
動悸が強い
発作の回数が増えている
痛みが以前より強い
異型狭心症と思っていても、不安定狭心症や心筋梗塞が隠れている場合があります。症状がいつもと違う場合は、自己判断で様子をみないことが大切です。
異型狭心症の検査と治療

異型狭心症は、発作時の心電図変化や冠動脈の状態を確認します。治療では、冠動脈のけいれんを抑え、発作や合併症を防ぐことを目指します。ここでは、異型狭心症の検査と治療について解説します。
診断のための検査
診断は、症状が起こる時間帯、持続時間、発作のきっかけ、持病、喫煙歴、服薬内容を確認します。発作時の心電図では、特徴的なST上昇がみられることがあります。
ただし、受診時に発作が治まっていると、心電図が正常に近い場合もあります。そのため、ホルター心電図、血液検査、心エコー、冠動脈CT、冠動脈造影検査などを組み合わせて調べます。
冠攣縮が疑われる場合は、専門施設で冠攣縮誘発試験が行われることがあります。薬で冠動脈の反応を確認する検査であり、必要性とリスクを考えて実施されます。
カルシウム拮抗薬などによる治療
異型狭心症の治療は、冠動脈のけいれんを抑える薬を使います。中心となるのはカルシウム拮抗薬です。発作を予防する目的で、毎日継続して服用します。
硝酸薬が使われることもあります。発作時には、医師から指示されたニトログリセリンなどを使用する場合があります。ただし、症状が長引く場合や薬の効果が不十分な場合は救急受診が必要です。
自己判断で薬を中止すると、発作が再発することがあります。症状が落ち着いていても、主治医の指示に従って治療を続けましょう。

