食中毒は血液検査でわかる?メディカルドック監修医が診断方法や関連項目、細菌性・ウイルス性の症状や受診の目安などを詳しく解説します。

監修医師:
林 良典(医師)
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医・指導医、日本緩和医療学会認定登録医、禁煙サポーター
食中毒とは?気をつけたい食中毒の種類と諸症状

食中毒は、原因によって起こりやすい食品や季節、症状が現れるまでの時間が異なります。ここでは、食中毒が起こる仕組みと主な種類を解説します。
食中毒とは 食中毒が起きるメカニズム
食中毒は、細菌やウイルスなどを含む食品や水を口にすることで起こります。病原体が腸管内で増殖したり、毒素が腸管粘膜を刺激したりすることで、下痢や嘔吐、腹痛などが現れます。加熱が不十分な食品だけでなく、手指や包丁、まな板を介して菌がほかの食品に移る二次汚染も原因になります。
通年で起きる食中毒の種類
通年でみられる食中毒には、サルモネラ属菌や腸管出血性大腸菌、カンピロバクターがあります。サルモネラ属菌は卵や鶏肉、腸管出血性大腸菌は牛肉、カンピロバクターは鶏肉などが主な原因です。症状が現れるまでの時間は、サルモネラ属菌では8〜48時間、腸管出血性大腸菌では3〜8日間、カンピロバクターでは1〜7日間が目安です。
季節ごとに特徴的な食中毒の種類
夏は細菌が増えやすく、魚介類が原因となる腸炎ビブリオや、弁当などで毒素を作る黄色ブドウ球菌による食中毒が起こりやすいです。症状が現れるまでの時間は、それぞれ6〜24時間、0.5〜6時間です。冬はノロウイルスによる食中毒が流行しやすく、口にしてから24〜48時間ほどで症状が現れます。
食中毒を疑う症状と受診の目安はある?

食中毒では、吐き気や下痢などの胃腸症状が中心ですが、脱水や血便、高熱を伴うこともあります。ここでは、主な症状と病院を受診する目安を確認します。
食中毒で起こる症状とは?
症状は、急な吐き気や嘔吐、腹痛、水様性の下痢です。発熱や血便、しぶり腹を伴うこともあります。これらが続くと、脱水症状や電解質異常につながります。
受診の目安となる食中毒の症状はあるのか
水分が飲めない、尿が出ない、口が強く渇く、ぐったりしている場合は、速やかに受診してください。血便や黒い便、激しい腹痛、続く高熱、意識状態の悪化、けいれんも受診の目安です。小児や高齢の方は早めに相談してください。

