「血液検査」で”食中毒”の際に異常値になる項目とは?夏の予防法も医師が解説!

「血液検査」で”食中毒”の際に異常値になる項目とは?夏の予防法も医師が解説!

食中毒の際に異常を示す血液検査の項目と数値

食中毒の際に異常を示す血液検査の項目と数値

血液検査の基準範囲は、年齢や性別、検査方法、病院によって異なります。また、基準範囲を外れた数値だけで食中毒の原因や重症度を判断することはできません。症状や発症後の経過、ほかの検査結果と合わせて評価します。

白血球(WBC)とCRP

白血球は感染に反応する細胞で、CRPは炎症に伴って増えるタンパク質です。一般的な基準範囲の目安は、白血球数が3,300〜8,600/μL、CRPが0.14mg/dL以下です。食中毒による炎症が強い場合は、これらの数値が上昇することがあります。

クレアチニン(Cre)や尿素窒素(BUN)

クレアチニンとBUNは、腎機能や脱水の程度をみる項目です。BUNの一般的な基準範囲は8〜20mg/dLです。クレアチニンは性別によって基準範囲が異なり、男性では0.65〜1.07mg/dL、女性では0.46〜0.79mg/dLが目安です。嘔吐や下痢による脱水ではBUNが上昇し、腎臓への負担が強くなるとクレアチニンも上がることがあります。溶血性尿毒症症候群では急激に変化する場合があるため、以前の数値や経過中の変化も確認します。

ナトリウム(Na)、カリウム(K)

ナトリウムやカリウムは、体内の水分バランスや神経、筋肉の働きに関わる電解質です。一般的な基準範囲は、ナトリウムが138〜145mmol/L、カリウムが3.6〜4.8mmol/Lです。嘔吐や下痢が続くと、失った水分と電解質の割合によって数値が低下または上昇します。カリウムが低下すると、脱力感や不整脈が起こることがあります。

食中毒の原因を特定するためには何の検査を受ければ良い?

食中毒の原因を特定するためには何の検査を受ければ良い?

原因菌を特定するために、便培養検査や迅速抗原検査、PCR検査などの便検査を行います。全員に行うわけではなく、血便や激しい腹痛がある場合、腸管出血性大腸菌が疑われる場合、小児や高齢の方、免疫機能が低下している患者さんなどで検討します。必要な場合は、内科や消化器内科で血液検査と便検査を行います。

配信元: Medical DOC

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