おわりに
ふつう、AIには正解を出してもらおうとします。でも、ここで紹介した使い方は少し違います。正解を書かせるのではなく、あえて少し外れた受け止め方を出してもらい、子どもの「ちがう」を引き出す。ゼロから探すのは苦手でも、ズレを直すことならできる場合があるからです。
AIを使ったからといって、急に楽になるとは限りません。それでも、親が代わりに書くのでも、子どもを問い詰めるのでもなく、子どもの言葉が出てくるまで待つための道具としてなら、試してみる価値はあるのかもしれません。
たどたどしくても、最後に原稿用紙に残るのが子ども自身の言葉なら、それがいちばんいい感想文だと思います。
その言葉を一緒に探しているうちに、「この子はこんなことを考えていたんだ」と、親のほうが驚かされることもあります。この夏の読書感想文が、親子であれこれ話しながら試行錯誤する、少し楽しい時間になったらいいなと思っています。
(文:宮崎真理)
宮崎真理
神戸大学・大学院卒業後、オムロン株式会社で技術職を経験。 結婚・出産を経て、東京で男子3兄弟を育てながら、 生成AIを家事・育児に本格活用し始めたのは2023年のこと。
「難しそう」「専門的な知識が必要」と思われがちなAIを、 普通のママ目線で実践・発信したことで大きな反響を呼び、 NHK・日本テレビ・フジテレビをはじめ多数のメディアに出演。
2026年3月、1000日以上の実践から厳選した60の活用例をまとめた 初の著書『AI×家事』(扶桑社)を出版。 同年、「WOMAN AI AWARD 2026」ファイナリストに選出。
X:@m316jp2
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