肺がんの末期症状
肺がんの末期症状といっても、特徴的なものはありません。肺がんが進行し、転移をするとこれに伴う症状がみられます。下記の症状は、肺がんの転移や浸潤が進行したときに起こっている症状の可能性がありますが、他の病気でおこることもあり症状のみでは区別がつきません。気になる症状があれば、医療機関を受診しましょう。
頭痛、麻痺
肺がんが脳に転移した場合には頭痛やふらつき、麻痺などの症状がみられることがあります。がんが脳のどこに転移したかにより症状が異なります。ふらつき、手足の力が入りにくい、言葉が出にくい、見えづらい、けいれんなどの症状が起こる場合には医師に相談しましょう。転移した腫瘍が大きくなると頭痛や嘔吐、意識障害をきたすこともありより注意が必要です。
骨の痛み
肺がんが骨に転移すると、転移した部分の痛みが出現します。肋骨や鎖骨、脊椎骨などに転移した場合には肩や背中、胸に痛みをきたします。全身の骨に転移する可能性があり、この部分で痛みが出ます。また、転移した部分がもろくなり骨折をきたすとさらに痛みが強くなることもあります。
声のかすれ
声がかすれることを嗄声と呼びます。声帯を動かす反回神経に肺がんが浸潤する、あるいはリンパ節転移が神経を圧迫すると嗄声が起こることがあります。肺がんだけではなく、声帯ポリープや喉頭がんなどでもみられるため、嗄声に気がついたときには耳鼻科もしくは内科・呼吸器内科で相談してみましょう。
肺がんを発症する原因
喫煙
肺がんの最大の危険因子は、喫煙です。たばこを吸わない人と比較して、喫煙者は
男性で4.5倍、女性で4.2倍肺がんになりやすいとの報告があります。また、吸い始めてからの年数が長いほど、また1日に吸う本数が多いほど肺がんにかかりやすいとの結果も出ています。肺がんを予防するために、1日でも早い禁煙が大切です。また、受動喫煙も肺がんの原因となります。あなたの大切な人のためにも禁煙をすることをお勧めします。
環境因子(アスベストなど)
アスベストなどの有害物質に長期間さらされることも肺がんの発生率を高めることが報告されています。アスベストは曝露されてから肺がんを発症するまでに15~40年と潜伏期間があるため、以前にアスベストを扱ったことがある方では注意が必要です。症状があれば、呼吸器内科で相談をしてみましょう。毎年肺がん検診を受けることも大切です。
また、PM2.5などの大気汚染も肺がんのリスクになることが分かっています。PM2.5への曝露が多い地域に長く住んでいた方は気をつけましょう。
肺疾患
肺結核の既往がある方や慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎を持つ方では、肺がんが発生しやすいと言われています。これらの疾患では、肺がんと似た症状が出やすいため、症状のみではなかなか区別がつきにくいです。定期的な通院での経過観察が重要です。

