夏に血圧が急激に下がる原因

夏に血圧が急激に下がる代表的な原因を解説します。
暑さによる血管の拡張
気温が上がると、体内の熱を逃がすために身体は血管を広げようとします。血管が広がると血液の通り道が広くなって血管にかかる圧力が下がり、血圧は低下する傾向にあります。
水分や塩分の不足
暑さで大量の汗をかくと、体内の水分や塩分が失われます。体内の水分が減ると血液量も減り、血圧は低下します。夏バテで食欲が低下し、食事からの水分や塩分の摂取が不十分になるケースも考えられます。高齢者は体内の水分が少なく、のどの渇きも感じにくいため、脱水に注意が必要です。
降圧薬の効きすぎ
夏による血管の拡張や水分・塩分などの不足が重なると、血圧が低下して普段より降圧薬が効きすぎる状態になることがあります。家庭で測定している血圧が、気温の上昇とともに徐々に下がる程度なら、定期受診時に薬の調整を検討します。ただし、大きな血圧の低下やめまい・ふらつきなどの体調変化がある場合は早めに受診してください。
夏でも血圧が上がる原因は?

夏は血圧が下がる方が多いものの、なかには上がる方もいます。ここからは、血圧が上がる代表的な3つの原因を紹介します。
冷房による寒暖差
暑い日に冷房を強く効かせると、室内外の気温差が大きくなります。そのため、家の出入りの際に血管の収縮と拡張が起きたり、自律神経のバランスが崩れたりして、血圧の変動が大きくなるおそれがあるのです。ただし、夏に冷房を我慢するのは、熱中症のリスクが大きいため危険です。室温28℃目安として冷房を使用し、適切な室温を保ちましょう。
生活習慣の影響
以下のような生活習慣の影響で、夏に血圧が上がることもあります。
習慣的なアルコール摂取:血圧を上げやすくし、塩気の強いおつまみによって塩分過多になりやすい
運動不足や肥満:肥満は血圧を上げる原因となり、暑さによって運動不足になりやすい
塩分の過剰摂取:スポーツドリンクや経口補水液の飲みすぎで塩分過多になるおそれがある
暑い時期は、ビールやサワー、ハイボールなどの冷えたアルコールを飲む機会が増える方も多いでしょう。アルコールは脱水作用があるため、水分摂取に適しません。脱水や熱中症のリスクも上がるため、飲酒は控えましょう。なお、暑いなかでの運動は熱中症のリスクもあります。比較的過ごしやすい朝や夕方の時間を活用する、室内プールで泳いだり歩いたりするなどもよい方法です。運動の際は水分摂取もしっかりとおこなってください。
睡眠不足やストレス
夏の寝苦しさによる睡眠不足やストレスによって、血圧が上がる方もいます。睡眠不足やストレスは、血圧だけでなく糖尿病や心疾患、精神疾患などのリスクも上昇させます。寝室の環境を整える、夕方以降のカフェインを控える、運動や趣味を楽しむなどを心がけ、体調を整えていきましょう。

