夏バテは何の栄養素が不足するとなりやすい?メディカルドック監修管理栄養士が一日の摂取量・効果・不足すると現れる症状・不足しやすい人の特徴・過剰摂取すると現れる症状・効率的な摂取方法などを解説します。

監修管理栄養士:
荒井 佳奈恵(管理栄養士)
委託給食会社勤務、栄養教諭、フィットネスジム栄養指導などを経て、現在は特定保健指導やスポーツ栄養、コラム執筆などに従事。予防栄養に関心が深くその分野を中心に活動範囲を広げている。食アスリート協会認定講師、健康食育シニアインストラクター。
「夏バテ」は医学用語ではない

実は、医療の現場において「夏バテ」という病名は存在しません。夏の暑さや環境の変化によって生じる身体の不調を「身体の疲労症状」や「自律神経の乱れ」の一部として扱います。辞典WEB版において、夏バテは「夏の暑さで疲れ、動作や思考力が鈍くなること。夏負け。」と書かれています。特定の病気を指すのではなく、高温多湿な環境に体が適応できずに生じる「自律神経の乱れ」や「消化機能の低下」といった身体の不調の総称として扱われます。似た言葉として、暑気中り、暑さ負けなどがあります。
夏バテは何が原因で起きる?

自律神経の乱れ
冷房の効いた室内と暑い屋外を行き来すると、体は急な温度変化に対応するため、体温調節を繰り返します。こうした体への負担に加え、暑さによる睡眠不足や食欲低下、脱水などが重なることで、だるさや疲労感などの不調につながることがあります。
消化機能の低下と食欲不振
暑さによる疲労や睡眠不足などが重なると、胃腸の不快感や食欲低下がみられることがあります。また、冷たい飲食物を摂りすぎると、人によっては胃もたれや腹痛につながり、食事量が減ることもあります。
水分・電解質の喪失
大量の発汗により、水分とともに体内のナトリウムやカリウムなどのミネラル(電解質)が失われ、脱水や細胞の機能低下を招きます。

