安静時狭心症と付き合うための生活

安静時狭心症は、薬を続けるだけでなく、発作の引き金を避けることも大切です。禁煙や飲酒の見直し、寒冷刺激への対策などが再発予防につながります。ここでは、安静時狭心症と付き合うための生活について解説します。
発作の引き金を避ける工夫
冠攣縮性狭心症は、喫煙、飲酒、寒さ、睡眠不足、過労、強いストレス、過呼吸などが発作のきっかけになることがあります。
禁煙は特に重要です。たばこは冠動脈のけいれんや動脈硬化に関わるため、減らすよりもやめることを目標にします。飲酒で発作が出る方は、量やタイミングを主治医に相談しましょう。
また、寒い朝に外へ出るときは、防寒をして急な温度差を避けます。入浴時も脱衣所や浴室を暖め、急激な血圧変動を避ける工夫が役立ちます。
日常生活で気を付けること
発作がいつ、どのような状況で起きたかを記録しておくと、診療に役立ちます。症状の時間帯、持続時間、痛みの場所、薬の効果をメモしておきましょう。
また、高血圧、糖尿病、脂質異常症がある場合は、治療を継続します。血圧、血糖、脂質の管理は、冠動脈のトラブルを防ぐために重要です。
運動については、自己判断で急に強い運動を始めるのではなく、主治医に安全な範囲を確認しましょう。
安静時狭心症についてよくある質問
ここまで安静時狭心症の基本や原因などを紹介しました。ここでは安静時狭心症についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
安静時狭心症は異型狭心症と同じですか?
林 良典医師
完全に同じ意味ではありません。安静時狭心症は、安静時に発作が起こる狭心症を広く指す言い方です。そこに、冠動脈のけいれんによって起こる冠攣縮性狭心症が含まれます。
異型狭心症は、発作時に心電図でST上昇を示す冠攣縮性狭心症の一病型とされます。つまり、異型狭心症は冠攣縮性狭心症の一部と考えられます。
ただし、安静時の胸痛がすべて冠攣縮とは限りません。不安定狭心症や心筋梗塞の可能性もあるため、検査で確認することが重要です。
安静にしていても起こるのはなぜですか?
林 良典医師
冠攣縮性狭心症は、身体を動かしていなくても、冠動脈が一時的にけいれんして血流が悪くなるため発作が起こります。
夜間から早朝は、自律神経の変化や血管の反応性が関係し、発作が出やすい時間帯とされています。喫煙、飲酒、寒冷刺激、ストレスなども発作のきっかけになります。
また、動脈硬化や血栓が関わる場合は、安静時でも心筋への血流が不足することがあります。安静時だから安全とは限りません。

