納豆のイソフラボン量は多い?メディカルドック監修管理栄養士が一日の目安や他大豆製品との比較、大豆イソフラボンの効果、納豆の栄養、注意点や保存法を解説します。

監修管理栄養士:
鈴木 友美(管理栄養士)
健診センターでの特定保健指導・栄養相談の経験を生かして、より多くの方々の健康をサポートできるように知識を深めています。
納豆とは?

納豆は、大豆を蒸した後に納豆菌を加えて発酵させた日本の伝統食品です。独特の粘りや香りが特徴で、古くから朝食の定番として親しまれてきました。
発酵によって大豆本来の栄養を活かしながら、納豆菌の働きによってうま味や風味が増し、毎日の食事に取り入れやすい食品となっています。
納豆には、大豆イソフラボンをはじめ、たんぱく質、食物繊維、ビタミンK、葉酸など、さまざまな栄養素が含まれています。また、発酵食品ならではの特徴として、納豆菌が作り出す酵素「ナットウキナーゼ」が含まれることでも知られています。
現在では、小粒・極小粒・ひきわり・大粒などさまざまな種類が販売されており、好みに合わせて選ぶことができます。
大豆イソフラボンとは?

大豆イソフラボンは、大豆や大豆製品に含まれるポリフェノールの一種です。
植物が自らを守るために作り出す成分の一つで、大豆に特に多く含まれています。
大豆イソフラボンは体内で一部が「エクオール」という物質に変換されることがありますが、この働きには個人差があります。また、女性ホルモン(エストロゲン)と構造が似ていることから注目されることがあります。食品として通常の食事から摂取する範囲では、健康的な食生活の一部として取り入れられています。
納豆だけでなく、豆腐、豆乳、きな粉、油揚げ、厚揚げなどの大豆製品にも含まれており、日常の食事から自然に摂取できる成分です。
大豆イソフラボンの一日の摂取量
食品安全委員会は、一般成人における大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値を、アグリコン換算で1日70〜75mgとしています。アグリコン換算とは、大豆イソフラボンに結合している糖の部分を除いた量に換算し、さまざまな形のイソフラボンを同じ基準で示す方法です。また、普段の食事に加えて特定保健用食品から摂取する場合の上乗せ量の上限値は、アグリコン換算で1日30mgです。この30mgという数値は、一般的なサプリメントすべてに対して設定された摂取上限ではありません。これらの目安は、長い食経験がある納豆や豆腐などの大豆食品そのものの安全性を問題としたものではなく、上限値を超えたからといって直ちに健康被害が生じることを示すものでもありません。ただし、大豆イソフラボンを濃縮した特定保健用食品やサプリメントを継続して利用する場合は、製品の表示を確認し、複数の製品を重ねて摂取しないよう注意しましょう。日々の食事では、特定の大豆製品に偏らず、さまざまな食品を組み合わせることが大切です。
大豆イソフラボンの効果
健康維持をサポートする
大豆イソフラボンは、ポリフェノールの一種として知られています。ポリフェノールは植物由来の成分で、健康維持に関わる成分として研究が進められています。大豆イソフラボンも日々の食生活の中で取り入れやすい成分の一つです。
バランスのよい食生活に役立つ
納豆や豆腐などの大豆製品には、大豆イソフラボンだけでなく、たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなども含まれています。
そのため、大豆イソフラボンだけを目的にするのではなく、大豆製品を食事に取り入れることで、栄養バランスを整えることにつながります。
抗酸化成分の一つとして知られている
大豆イソフラボンは、ポリフェノールの一種として抗酸化作用を持つ成分であることが知られています。
抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素による酸化を抑える働きのことです。活性酸素は通常の代謝でも作られますが、増えすぎると細胞に負担を与えることがあります。
大豆イソフラボンは、体内の酸化バランスの維持に関わると考えられています。

