家庭での顔がその子のすべてではありません!
「親は、つい家庭で見ているお子さんがその子のすべてと思ってしまいがちですが、実は子どもは学校や塾、習い事など環境によって顔を使い分けている場合があるんです」と話すのは、児童青年精神科医の新井慎一先生。
「例えばチックの症状も置かれた環境によって出たり出なかったり、出方が違ったりするケースもあるのです。つまり、親御さんが見たお子さんのイメージだけでなく、お子さんが関わる環境の先生ときちんと連携をとって、いろんな人から見た自分の子というのを知っておいたほうが、より立体的な我が子が見えてくると思います」(新井先生 以下同)
気軽に相談できるかかりつけの先生との連携
最近は、ネット上に情報が溢れていることもあり、つい自分で調べた情報に振り回されてしまい、人知れず悩んだりするケースも多くなっているといいます。
「お子さんの異変に気付いたとき、いつでも気軽に相談できるかかりつけの先生がいるということは、とても心強いと思います。お母さんの思い込みなどだけで悩んだりしてしまうケースもあるので、気になることがあった場合はかかりつけの先生に相談して、その後の対応方針のアドバイスを聞くようにすることをおすすめします」