子ども用お弁当箱の選び方

子ども用のお弁当箱はたくさんの種類があり、どれを選べばよいか迷ってしまいがちです。使いにくいものを選んでしまうと、スムーズに食事ができなかったりきれいに使えなかったりします。
使い勝手を考えて選べば、ストレスなく使用できるはずです。選び方のポイントを知って、使いやすいものを選びましょう。
子どもの食事量に合う容量
子どものお弁当箱を選ぶときは、本人が食べきれる量が入るかを考えて選ぶことが大切です。少ない量しか食べられないのに大容量のお弁当箱を選ぶと、食べきれずせっかくの料理を無駄にしてしまいます。
年齢や体質によって食べきれる量は異なりますが、お弁当箱の容量にも目安があります。
未就学児なら280〜450mL程度、小学生なら450~600mL程度の容量のものがおすすめです。どうしてもプラスしたいおかずやデザートがあれば別の容器に入れて持たせることもできるので、様子を見ながら調整しましょう。
仕切りの有無
お弁当箱には、仕切りがあるタイプとないタイプがあります。仕切りがなくてもおかずは詰められますが、アルミカップやバランなどを使って分ける手間がかかります。
仕切りがあった方が、味が混ざらないように詰めやすいでしょう。なかには、おかずごとに分けて入れられる「中子」になっていて、汁移りしにくいタイプもあります。
ただ、仕切りがあると洗うパーツも多くなることに注意が必要です。洗い物を簡単に済ませたいときは、仕切りの代わりに使い捨てのカップを使って手間を省きましょう。
ふたのタイプもチェックしよう
子どものお弁当箱を選ぶときは、ふたのタイプもチェックしておきましょう。低年齢の子どもには「かぶせ式」がおすすめです。ふたをかぶせるだけなので、小さな子どもでも簡単に扱えます。
ただ、かぶせ式は簡単に開けられる分、中身がこぼれやすいため、ゴムで固定したりお弁当箱を布で包んだりしなければなりません。持ち運び中に傾いたとき、汁気が出ないおかずを入れることも重要です。
中ぶたが付いたものだとかぶせ式でも密閉性が高く、持ち歩いている途中で汁がもれにくくなります。
密閉性を高めるなら「シール式」「ロック式」を選びましょう。シール式やロック式はふたをしっかりと閉められ、移動中に中身がこぼれにくく作られています。小さな子どもには開けにくいことがあるので、1人で開け閉めできるように練習しましょう。
お弁当箱に使われている素材の特徴

お弁当箱には様々な素材が使用されており、素材ごとの違いが分からないとデザインだけで選んでしまいがちです。お弁当箱に使われる素材には、どのような特徴があるのか見ていきましょう。
種類が豊富な「プラスチック製」
プラスチック製のお弁当箱は比較的安く入手できるので、成長に合わせて買い替えやすいでしょう。子どもが好むデザインも豊富です。未就学児や小学校低学年のうちは、プラスチック製のものを使うと、食べる量に合わせて調整しやすいはずです。
シリコン製のパッキンやロック式のふたが付いているタイプが多く、密閉性が高いものも見つかります。抗菌加工やごはんがくっつきにくい工夫がされたものなど、機能的なタイプが少なくありません。
また、プラスチック製のお弁当箱には、食器洗い乾燥機に対応していて楽にお手入れできるものも多くあります。
ただ、衝撃を加えると割れたり欠けたりしやすく、金属製と比べるとにおいが付きやすいことがデメリットです。ひとつのお弁当箱を長く使い続けたい場合は、向いていないでしょう。
丈夫で耐久性が高い「金属製」
金属製のお弁当箱は食べ物のにおい移りが少なく、衛生的に使えます。持ち運び中にどこかにぶつけても壊れにくい耐久性も魅力です。
普通に使用している分には、雑菌が繁殖したりひびが入ったりする心配はあまりないでしょう。お弁当の保温庫を導入している保育園や幼稚園のなかには、アルミ製のお弁当箱を指定しているところも少なくありません。
かぶせ式のふたになっている金属製のお弁当箱なら、小さな子どもでも簡単に開けられるものが見つかります。ただ、パッキンがなく密閉性が低いので、持ち運ぶ際に倒れないよう工夫しましょう。
食器洗い乾燥機や電子レンジは使えないタイプが多いので、商品ごとの使用方法をよくチェックして選びましょう。
ごはんを美味しく食べられる「木製」
木製のお弁当箱は「調湿機能」に優れていて、ごはんを美味しく食べられる特徴があります。余分な水分を吸ったり放湿したりできるので、ごはんが硬くなったりべたついたりしません。
見た目がナチュラルで、盛り付けた食材が彩りよく美味しそうに見える効果も期待できます。
ただ、お手入れにはコツが必要で、洗浄した後にしっかりと乾燥させる時間が必要です。毎日完璧に乾かすのが大変な場合は、ほかの素材でできたお弁当箱と併用するのがよいでしょう。
漆塗りやウレタン塗装されているものならお手入れは簡単ですが、無塗装のものに比べると木が呼吸をしにくく機能性はやや劣ります。