COUNTIF関数以外で空白以外をカウントする方法
実は空白以外のセルはCOUNTA関数を利用しても数えられます。
こちらの方が指定方法がシンプルなので、簡単におさらいしていきましょう。
COUNTA関数とは
COUNTA関数の構文は次のように入力します。
COUNTA(範囲)
COUNTA関数は、範囲の中の「空白でないセルの個数」を求めることができる関数です。数字はもちろんのこと、文字や記号などが入力されているセルの数を数えられます。
なお、関数を入力をするときは、[関数の挿入]ボタンをクリックして[関数の分類]で[統計]を選択すると、COUNTA関数が簡単に入力できるのでアルファベットをいちいち覚えていなくてもミスなく対応できます。
また、Excel2007と2010では関数ライブラリの[その他の関数]-[統計]からも選択できますよ。
COUNTA関数の使い方
COUNTA関数では、エラー値や空の文字列 (“”) を含め、すべての種類のデータを含むセルが計算の対象となります。 たとえば、セル範囲に空の文字列を返す数式が含まれている場合、COUNTA関数はその値を計算の対象とします。 COUNTA関数は空白セルを計算の対象にしません。
また、論理値、文字列、またはエラー値の個数を調べる必要がない場合 (つまり、数値を含むセルだけを計算の対象とする場合) は、COUNT関数を使用します。
特定の条件を満たすセルだけを計算の対象とする場合は、冒頭でふれたCOUNTIF関数を使います。
COUNTIFS関数を使用できるので、こちらについては後述致します。
COUNTA関数を活用する際には次のように入力します。
COUNTA(C3:C8)
COUNTIF関数と同じ「4」が出力されました。
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COUNTIF関数でエラーが起きたときの対処法
ここからは、COUNTIF関数で「#VALUE!エラー」になってしまう原因と対処方法を解説します。
「#VALUE!エラー」は入力した数式か参照先のセルに問題があるときに起こります。
たとえば、上の図だと指定範囲が「=COUNTIF(‘C:Users✕✕✕Desktop[aaabbbcccddd.xls]eeefffggg’!$M$8,”<>”)」と、他のExcelファイルのセルを参照しています。
数式は特に問題ないように見えますが、結果は「#VALUE!エラー」になっています。
このエラーの原因は「参照先」にあります。
COUNTIF関数は参照先のファイルが閉じられていると、その中身を見ることができません。結果、値が取得できなくて「#VALUE!エラー」になってしまいます。
ですから、参照先のファイルを開けばその時点でエラーが解消されます。
シート参照の際には範囲指定だけでなく、参照先のファイルが開いているかを必ず確認するようにしましょう。
とはいえ、その都度参照先のファイルも開くのはやや面倒ですよね。
様々な参照先が存在する場合、それだけExcelを開いているとパソコン自体のデータも重くなってしまい非効率です。
そこで、他のファイルにある表やシートから条件に合うセルの数をカウントしてもエラーにならない方法を2つご紹介します。
1.SUMPRODUCT関数
SUMPRODUCT関数とは、指定する範囲または配列の製品の合計を求める関数です。
既定の操作は掛け算ですが、足し算・引き算・割り算も可能です。
構文は次のように入力します。
SUMPRODUCT(配列,[配列2],[配列3],…)
配列1は必須で、計算の対象となる要素を含む最初の配列を指定します。
[配列2], [配列3],…は省略可能ですが、必要に応じて計算の対象となる要素を含む配列を指定します。最大で255個まで指定可能です。
それでは、実際にSUMPRODUCT関数を使った式をみていきましょう。
=COUNTIF([ブックのパス]$B$3:$B$7,”〇”)=SUMPRODUCT(([ブックのパス]$B$3:$B$7=”〇”)*1)
SUMPRODUCT関数はカッコの多さと「*1」によって一見複雑にみえますが、システマティックに覚えてしまえば意外と簡単です。
2.COUNTBLANK関数
COUNTBLANK関数を使って、空白のセルの数を数えることもできます。
データの中から空白のセルを探す関数なので、「スペース」キーなどでスペースが入っていたり、IF関数などで非表示の値が入っているときなどもカウントされません。構文は次のように入力します。
COUNTBLANK(範囲)
引数の範囲には、空白セルを数えたいセル範囲を必ず指定します。
また、他の関数同様に指揮を入力するときは、[関数の挿入]ボタンをクリックして、[関数の分類]で[統計]を選択すると、COUNTBLANK関数が入力できます。
Excel2007と2010をお使いの方は、関数ライブラリの[統計]からも選択できますよ。