あわせて読みたい|COUNTIFS関数の使い方
ここまでご説明したCOUNTIF関数では、ひとつの条件でしかデータを数えることができません。たとえば以下のようなケースの際には、COUNTIF関数は使えません。
〇と✕と入力されたセルの数だけを数えたい売上が1千万以上5千万未満の顧客数を数えたいタスク管理表の中で中で「済」が含まれる文字列の数を数えたい
そこで役に立つのがCOUNTIFS関数です。
COUNTIFS関数は複数の条件を指定し、その条件と合致しているセルの数を数えられます。構文は次の通りです。
COUNTIFS (条件範囲 1, 検索条件 1, [条件範囲 2, 検索条件 2],…)
条件範囲1
対応する条件による評価の対象となる最初の範囲を必ず指定します。
条件1
計算の対象となるセルを定義する条件を数値、式、セル参照、または文字列で必ず指定します。 たとえば、条件は 35、”>35″、B4、”Windows”、または “35” のような形です。
条件範囲2, 条件2,…
追加の範囲と対応する条件です。 省略可能ですが、最大127組の範囲・条件のペアを指定できます。
補足各追加範囲は、”範囲 1″ 引数と同じ数の行および列が設定されている必要があります。 範囲はお互いに隣接している必要はありません。
使い方のポイント
それぞれの範囲の条件は、一度に 1 つのセルに適用されます。 関連する抽出条件を満たすすべての最初のセルの数が 1 ずつ増加します。 関連する抽出条件を満たすすべての 2 つ目のセルが 1 ずつ増加すると、もう一度すべてのセルが評価されるまで続けられます。
条件の引数が空のセルへの参照であった場合、空のセルは 0 と見なされます。
条件には、半角の疑問符 (?) または半角のアスタリスク (*) をワイルドカード文字として使用することができます。 ワイルドカード文字の疑問符は任意の 1 文字を表し、アスタリスクは 1 文字以上の任意の文字列を表します。 ワイルドカード文字ではなく、通常の文字として疑問符やアスタリスクを検索する場合は、その文字の前に半角のチルダ (~) を付けます。
例として、10人の学生の成績表で平均点(74点)以上の人数が何人いるかを算出してみましょう。
COUNTIF関数の範囲指定の方法は単純です。
関数の引数のダイアログボックスから「範囲」を選択し、始点と終点の番地の間に「:(コロン)」を挟んで入力します。
また、始点のセルをカーソルで選択してドラッグで最後尾まで範囲選択すると、自動的にボックスに反映されます。
また、ワイルドカードを用いることで検索条件を算出することもできます。
検索条件には文字列と数字の2種類を入れられます。
文字列を検索条件に指定する場合、検索条件のダイアログボックスに指定したい文字列を入力します。
下図のようにたとえば「男性」と入力すれば「男性」と書かれたセルの数が表示されます。
検索条件を「男性」に変更したので、範囲を「性別」の列に変更しています。
このように、検索条件によっては範囲の指定を調整しなければならないことがあります。
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まとめ
今回の記事では、COUNTIF関数を使ってExcelで空白セル以外をカウントする方法をお伝えしてきました。
Excelで空白を数えてしまうと、正しいデータを抽出したり数えたりすることができません。業務効率を向上させるためにも、本記事を参考に、ぜひCOUNTIF関数をマスターしてくださいね。