「ホショウ」という言葉は日頃よく聞く言葉ですが、似たり寄ったりの言葉が多く、意味の違いがよくわかっていない、ということもあるでしょう。「保障」とは何か、その意味や使い方、似た言葉との意味の違い、他に混合しやすい言葉の違いなどをお伝えします。

保障とは

「保障」は、安心や安全を提供することです。

または、何らかのリスクや不確実性に対して、その安心や安全を得るための取り決めや制度を指す言葉です。「保障」の代表的な使われ方には、社会保障、安全保障などがあります。

文脈や話題によって、その具体的な意味やニュアンスは変わることがありますので、その点を注意しながら使用することが重要です。

●保護や確保の手段

何らかの対象(生活、権利、利益など)を守るための方法や制度。

使い方: 生活の基盤や安定を確保するための制度やサービスを指す文脈で使用される。

例文: 「国の社会保障制度は、老後の生活を保障するために重要である。」

・確保・守ること

ある物事、権利、立場、利益などを固定し、それが損なわれないようにすること。

・約束や保証

何らかのリスクや不確実性に関して、安心感を提供するための約束や保証。

・制度や手段

何かを保護・確保するための具体的な方法、手段、または制度。

【使い方の例】

・社会保障

国や地方公共団体が提供する、市民の生活を守るための制度やサービス。たとえば、年金、医療、福祉などがこれに含まれます。

・生命保障

生命保険において、加入者の死亡時に保険金が支払われることを指します。

・雇用保障: 労働者の雇用を安定させるための制度や取り決め。例えば、一定の期間解雇を行わないという約束など。

・安全保障: 国や地域の安全を守るための政策や取り決め。例えば、国際的な安全保障体制や、国の防衛政策などがこれに含まれます。

「保障」は、特定のリスクや不確実性から保護や安心を得るための手段や制度を指す場合が多く、文脈に応じてさまざまな意味で使用されます。それぞれの文脈や状況を考慮しながら、適切に用語を使用することが求められます。

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「保証」「保障」「補償」の違い

「保証」、「保障」、および「補償」は、日本語において似たような状況や文脈で使われることがありますが、それぞれに特有のニュアンスや使い方があります。以下にそれぞれの言葉の基本的な意味と違いを説明いたします。

保証(ほしょう)

ある商品やサービスの品質や性能を確約することを指します。

例えば、製品が一定の期間内に故障した場合に修理や交換をするという約束などです。

「保証書」や「保証期間」という言葉でよく使われる。

・品質保証

製品やサービスの品質を確保するための制度や取り決め。品質管理の手段や基準を設け、顧客に対して一定の品質を保証することを指す場合が多いです。

保障(ほしょう)

何らかのリスクや不確実性に対して、安心や安全を提供すること。

例えば、生命保険での死亡時の給付金のような、将来のリスクに備えた給付やサポートを意味することが多いです。

「生活保障」や「安全保障」といった言葉、文脈で使われることが多いです。

補償(ほしょう)

何らかの損失や損害が発生した時に、その損失や損害を埋め合わせるための行為やその内容を指します。

例えば、事故や災害での損害を金銭的に補うことを指します。

「損害補償」や「賠償」という言葉で使われることもある。

これらの言葉は、重複した意味になることも多いため、具体的な状況や文脈を元に適切な言葉を選ぶ必要があります。