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その名は“ルシファー”、角を持つ新種のハチ「メガキレ・ルキフェル」を発見(彩恵りり)

その名は“ルシファー”、角を持つ新種のハチ「メガキレ・ルキフェル」を発見(彩恵りり)

タイトルを見てこの記事を開いた人は、ぜひその興味関心を大事にしながら最後まで読んでみてね。

昆虫の代表的なグループの1つであるハチは、花粉を運ぶことで受粉を促し、植物の子孫を増やすという意味で、生態系にとって重要な存在なんだよね。そしてその多様性はとても豊かであり、新種の報告も時々あるんだよね。

そんな中で、今回の新種はちょっと面白いよ。カーティン大学のKit S. Prendergast氏とアメリカ合衆国農務省のJoshua W. Campbell氏の研究チームは、オーストラリア南西部で昆虫の調査を行ったところ、これまで知られていなかった新種のハキリバチ属 (Megachile) の仲間を見つけたんだよね!

特徴的なのは、メスの頭にある小さな角のような突起。この見た目が悪魔を連想させること、研究者のPrendergast氏がNetflixのドラマ『LUCIFER/ルシファー』のファンであることから、この新種の学名 (種小名) にルシファーを当て、「メガキレ・ルキフェル (Megachile lucifer)」と名付けられたよ。

絶滅が危惧される花は、どんな昆虫を引き寄せる?

【▲図1: 今回の研究の調査地点。 (Credit: Kit S. Prendergast & Joshua W. Campbell. / Map data: Google / Imagery: NASA) 】

【▲図2: マリアンタス・アクイロナリスの写真。今回の新種の発見は、元々はこの花に群がる昆虫の種類に関する調査研究がきっかけになったよ。 (Credit: Kit S. Prendergast & Joshua W. Campbell.) 】

今回見つかった新種のハチが発見されるきっかけとなったのは、2019年に行われたオーストラリア大陸南西部のブレマー山脈周辺地域での調査活動になるよ。

この地域には、この地域でしか見つかっていないトベラ科 (Pittosporaceae) の植物「マリアンタス・アクイロナリス (Marianthus aquilonaris)」があることで知られているよ。その珍しさから、マリアンタス・アクイロナリスは西オーストラリア州の植物の保護に関する基準で「希少宣言 (Declared rare)」がなされており、他のレッドデータブック的な基準で言うところの絶滅危惧種に相当するね。

マリアンタス・アクイロナリスは、西オーストラリア州全体でも100km²未満、1つ1つの生息域は10km²未満となっており、分断が進んでいるのよね。また気候変動、金鉱採掘、火災などで脅威に晒されていること、その割に今回の採集地は保護されていないという具合に、割と危機的な状況にあるのよね。

こういう珍しい植物を保護するには、単に植物単体の珍しさだけでなく、その周辺環境についてきちんと知っておくことが必要になるよ。しかしこれまで、ブレマー山脈周辺地域で調査研究のための昆虫採集が行われたことはなかったのよね。マリアンタス・アクイロナリスは花を咲かせるし、昆虫が花粉を運ぶという点を考えれば、この情報の抜けは良くないのよ。

なので2019年の調査は、マリアンタス・アクイロナリスに群がる昆虫、特に花粉を運ぶような昆虫の種類を特定するために行われたのよ。

角を持つ新種のハチ、“ルシファー”と名付けられる

【▲図3: メガキレ・ルキフェルのメスの個体。見ての通り、頭に角があるね。 (Credit: Kit S. Prendergast & Joshua W. Campbell.) 】

【▲図4: メガキレ・ルキフェルのオスの個体。こちらには角がないよ。 (Credit: Kit S. Prendergast & Joshua W. Campbell.) 】

このような事情を背景として、採集された昆虫標本を調査したところ、面白い昆虫が混ざっていることが分かったよ。見た目にはハキリバチ属 (特にHackeriapis亜属) の特徴があるんだけど、メスの頭には角のように思える小さな突起があったんだよね!全長9.8mmの身体に対し、角は0.9mm、身体の長さの10分の1ほどの長さになるよ。ちなみにオスには角はないのよ。

この見た目の特徴に加え、DNAの調査でも、これまでに記録されているいかなるハチとも一致しないことから、Prendergast氏とCampbell氏はこれを新種のハキリバチの仲間だと判断し、論文を書いて記載したのよ!

【▲図5: Netflixのドラマシリーズ『LUCIFER/ルシファー』のキーアート。 (Credit: Netflix) 】

この角がまるで悪魔のように見えること、今回研究を行ったPrendergast氏がNetflixのドラマ『LUCIFER/ルシファー』のファンであることから、種小名を“ルシファー”としたのよね!ただし、学名はラテン語で書くのがルールなので、ラテン語っぽく読むと「メガキレ・ルキフェル」となるよ。

この特徴的な角は何のためにあるんだろう?さすがに発見されてすぐのことなので、その機能は分かってないよ。ただ、ハチの仲間には変わった形の頭を持つものがいて、「競合する相手や天敵から身を守るための武器」や「ハチの巣の形を整えたり、材料を集めるための道具」として使っていることが観察されている、あるいは使っていることが予想されている種がたくさんいるんだよね。

メガキレ・ルキフェルの角がメスだけに見られるのは、オスとメスとでは “頭の使い方” に違いがあるのかもしれないね。

配信元: ガジェット通信

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