混乱しやすい? 「迷いの森」攻略にあたっての注意点
本作はパズル・アクションとしてのゲーム性、奥深いストーリー、いずれも魅力的だ。ただ一点だけ、「迷いの森」で進行が混乱しやすい部分は、今後のアプデで対応が必要なようにも感じている。
本作で登場する「迷いの森」は、特定の方向に進まないとクリアできないというステージだ。ここをクリアするためには、基本的に「コンパス」というアイテムを手に入れなければならない。しかし、「コンパス」がなくとも自力でクリアすることが可能となっている。
実際に筆者は「迷いの森」を「コンパス」なしで自力クリア。ただその結果、次の舞台である「ミルクの山」の入り口が開かず、どのように進めればいいのかわからなくなってしまった。
これが普通のRPGなどであれば、比較的簡単に「何かやっていないことがあるのだろうから、元の場所に戻るか」と思える。けれども本作はパズル性が高い。このため、シナリオ上やり残したことがあるのか、パズル的な解法を見つけなければいけないのか、どちらなのかがわからず、気づくまで時間がかかってしまった。
おそらく筆者のプレイ体験は、開発者が想定したものではないだろう。というのも、「コンパス」なしで「迷いの森」に入ると、「一度もどろうかなぁ」というメッセージが表示される。ただ、メッセージは表示されるものの「迷いの森」を進むことは可能で、あまつさえクリアできてしまう。
この点は、できればプレイヤーに対し、「パズルではなく、シナリオ的に解決しなければならない」ことを明示してほしかった。たとえば、「引き返した方がいいかもしれない」というメッセージが表示された後、強制的に元のマップへ戻すか、「コンパス」なしではクリア不可能にして一定時間探索していると「どうしても出口が見つからない」など表示して「迷いの森」から強制脱出させるなどの方法が考えられる。
ちなみに、「コンパス」なしで「迷いの森」を突破してしまった場合、一旦最初の街に戻って「コンパス」を獲得し、あらためて「迷いの森」へ向かって「コンパス」の指示通りに移動し、「『ミルクの山』の入り口を塞ぐ岩が砕かれるイベント」を見ることで、通常ルートに復帰可能だ。筆者と同じ状況に陥ってしまったという人は試してみてほしい。
ここまで、レビュー内で「迷いの森」で起きた出来事について書いたものの、筆者は作品に対してそこまで悪い印象を抱いていない。
その理由のひとつは、本作のルックスがゲームボーイ風だから。ゲームボーイが現役だったあの時代、「どうすればシナリオが進むのか?」に悩みながらプレイするのが当たり前だった。これはつまり、昔懐かしい「攻略で悩む楽しさ」を味わえたということ。
ふたつめの理由は、「迷いの森」が仮に問題だとしても、その問題を大きく超える楽しさが味わえるから。また、アップデートも頻繁に行っている。このため、いずれ「迷いの森」の問題も修正されるのかもしれない。
このレビューで書いた通り、本作はパズル・アクション部分だけを見ても画期的で面白いし、さらに「存在」をめぐるストーリーも魅力的だ。この内容でこの価格なら、「買い」だと思う。
(文/田中一広)
(執筆者: ガジェ通ゲーム班)
