●音以外の特別感も! スケルトンケースがクール
音にこだわり抜いたAlto Keys K98Mだが、ロジクールのハイエンドモデルが備えているさまざまな高度な機能にも対応しており、作業効率を重視するユーザーにとっても不満のない仕上がりになっている。
具体的には、最大3台のデバイスに簡単に接続できる「Easy-Switch」、BluetoothとLogi Bolt USB レシーバーによる2種類のワイヤレス接続方式への対応、専用アプリ「Logi Options+」による応用力の高いカスタマイズなどに対応。バッテリーもBluetooth Low Energy接続で、最長12カ月の連続使用が可能だ。
ただ、筆者が特に推したいのは、デザインだ。最も分かりやすいのが、スケルトンのトップケース。特別感はあるがゲーミングのように奇抜ではなく、オフィスでもしっくりくるちょうどよさが魅力的だ。キーカラーはブラックとホワイトの2色があるが、ESC・スペース・エンター・アクションキーなどはグレーに色分けされており、スタイリッシュさもある。
サイズがフルサイズではなく、やや小さい98%レイアウトとなっているのも、注目すべきポイントだ。パーツをぎっしり詰めて低く詰まった音を出すための工夫だが、作業スペースを少し広くとることができ、動きの無駄も減るため、効率性も上がったように感じる。矢印とテンキーの位置が通常より詰まっているので、慣れるまではちょっと違和感がある。「0」を押そうとして「→」を押してしまうことがたびたびあった。
少し気になったのは、筐体の厚みだ。ガスケットが大きく、レイヤーが幾層にも重なっているため、Alto Keys K98Mは一般的なキーボードよりは厚めに設計されている。筆者はかなり手が小さいため、タイピングするときに角度がつきすぎて、手首と肩にやや負荷がかかった。高さを調整できるスタンドも備わっているが、それでもしっくりこない人はリストレストを導入するなどした方がいいかもしれない。
いくつか気になった点はあるものの、最大の特徴である音はもちろん、機能やデザインも優れており、ロジクールが幅広いターゲットに推していきたい気持ちはよく理解できた。どんな音が自分に一番しっくりくるかは人によるので、必ずしもAlto Keys K98Mが正解になるわけではないが、新しい感覚をもたらしてくれるキーボードとして選択肢に加えてみるのはありだと思う。(OFFICE BIKKURA・小倉 笑助)

