・実食
付属のソースを回しがけ、まずはそのまま一切れ。おお、なんて柔らかい……! 赤身の旨みはもちろんだが、とにかく上質な脂の甘みに悶える。
重たくはなく、むしろ軽やか。「雪降り和牛尾花沢」というブランドだけあって、口の中で粉雪のようにパッと広がり、やさしく溶けていく。
フタを開けた時は「たった8切れか」と思ったが、今は「まだ7切れもあるのか」という気持ちにすでに切り替わっている。
いい肉はお腹を満たすだけではなく、メンタルをも安定させてくれるらしい。
和牛に合わせた甘めのタレも非常に特徴的だ。私は普段「ステーキには赤ワインだけでいいんだ派」の人間であり、ご飯は完全に不要だと思っている。
しかしこのステーキ重に関しては、タレの味付けも含め、ワインよりもご飯の方が圧倒的に合うだろう。
主役はステーキだが、あくまでこれは駅弁なのだという、作り手の強い意志を感じた。
・結論
今回食べた『雪降り和牛尾花沢サーロイン・リブロースステーキ重』には、3650円の価値がたしかにあると言って問題ないだろう。
ただ、価値があるからと言って、実際に3650円払えるかどうかはまた別の問題という気もする。だって吉野家の牛丼7個分だよ? 少なくとも私にとっては、身の丈に合わない贅沢品であった。
お金に余裕がある人は、ぜひ私の分まで堪能してほしいと思う。いい経験をさせてもらいました。
