「3000円・14品」の衝撃。そのコース内容は
実際のコース内容を見れば、3000円という価格設定がいかに驚異的かがわかる。(5月末迄オープン記念価格。6月から3500円に)なお、コースはシェフのおまかせ構成のため、季節や仕入れ状況によって内容・品数は変わることがある。取材時は全14品だった。

前菜7品 スパイシーコロッケ、生麩のふきのとうジェノベーゼ、自家製長ネギ入りだしまき卵、菊芋の甘酢あん、フルーツトマトと新玉ネギのマリネ、ブルスケッタ ラクレットチーズ つくし煮のせ、レンコンボール 醤油かすのせ




スープ キャベツと新玉ネギのすり流し

メイン三色パレット ピンクサーモンのガーリックフライ、季節野菜のグリル、ジビエ 猪ベーコン&ソーセージ

椀・ごはん 鯛のすまし汁 玄米もち入り、玄米むすび&焼魚 or ふき味噌

デザート 杏仁豆腐 プラムのコンポート イチゴソース

猪のジビエは臭みが一切なく、今朝自宅近くの田んぼの畦道で獲れたふきのとうを使った料理も供される。


使用する野菜の多くは地元産で、一部はオーナー・久保さんが自ら育てた旬野菜だ。プラムすら庭で収穫したものという徹底ぶりである。


「わざわざ東京や地方から来てくれる方が多いので、交通費や時間を考えると感謝の気持ちが大きく、できる限りの良心価格で提供したい」——久保さんはそう言って笑う。

番組制作者らしく「体験としてのストーリー」も重視しているようで、内装はもちろんのこと、食器からコーヒー豆、トイレに至るまで、すべてにこだわりが貫かれている。




コーヒー豆は、都内から鴨川エリアに移住してきた知人から仕入れており、カフェタイムには「ルワンダまほろスペシャルコーヒー」も楽しめる。隣町・鋸南の地ビールも置いてある。


「拡大はしない」という哲学—— 1日3組の美学
予約が続く中、「席数を増やさないのか」という声も当然出てくる。しかし久保さんの答えは明快だ。
「シェフの思いは、おいしい料理をゆっくりと召し上がってほしいということ。拡大よりも、この先も一日3組の大切なお客さんに最高のものを提供したい」
この姿勢は、食ビジネスの潮流とも共鳴している。コロナ禍以降、「少人数・完全予約制・高体験価値」というモデルが飲食業界でも評価されており、都市部では数万円のオマカセが席巻する一方、「価格を抑えたまま体験価値を極限まで高める」方向性も注目を集めている。まほろはまさに後者の極致だ。

