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絵本作家ひろたあきらが初の個展開催! “芸人時代の恩人”パンサー向井が作品鑑賞して「天才っぽいね~」

向井「“かわいい”って、ナメられちゃうんですよね」

最後に紹介したのはひろた自身を描いたという『焼きそばでできてる人』。ひろたは、創作期間中の生活を振り返りつつ、こう語りました。

「(制作の期間中)断トツでいちばん食べたのが焼きそばでした。1日中家にこもって作品を描いていると、食事の用意をするのが本当に手間で、3個入りパックの焼きそばを買っておいて、お腹が空いたらそれを食べるっていう……。焼きそばが好きで、本当に焼きそばばかり食べていたので、(作品中の)文章を何にしようと考えたときに、“焼きそばでできています”みたいな文章にしました」

この作品は、顔のほかに手や心臓、足や、ひろたの名前「陽(あきら)」を表した太陽など、さまざまなパーツで構成されています。向井が、ひざからももに当たる部分にアリがいることについて質問すると、ひろたは「この足の部分を描くのに悩んじゃって、むれっぽいものも描きたいという思いがあったので、ここでアリの群れを描いておこうと思って……」と、その理由を明かしました。

これに向井が「絵本作家として歩き出させてくれた作品だしな」と独自の解釈を加えると、ひろたは「本当にそう!」と目を輝かせました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

囲み取材でひろたは、向井との長い付き合いをこう振り返りました。

「今から10年くらい前、僕が名古屋吉本でコンビ活動をしていた2年目くらいのときから、TVに出始めたくらいのパンサーさんが名古屋のライブに来られて、それをきっかけに仲よくさせてもらうようになりました。その後、名古屋の深夜のレギュラー番組に来られるようになって、毎回、連絡くださるようになって。そのころから今日にいたるまで、何回焼肉に連れて行ってもらったか……。僕の人生の焼肉のほとんどは向井さんのおカネです」

これについて向井は「まぁ、その、かわいかったんですよねぇ」と漏らすと、自身も”かわいい系芸人“の先輩としてこう語りました。

「マジな話をすると、芸人にとって“かわいい”って、ナメられちゃうんですよね。自分もそんな時期があったので、何となくわかるんですけど。ビジュアルがいいというもてはやされ方をしちゃうと、本業のお笑いじゃなくて“ビジュアルで人気出てるのね”“いい位置にいられているのね”って言われやすい世界ではあって。だから、(ひろたが)心配にもなっちゃうというか……。だから、相談に乗ってあげられるんじゃないかなみたいな感じはありました」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「芸人の期間があるからこそ描けるもの」

囲み取材直後に向井とひろたを直撃しました。

――向井さんは、ひろたさんの絵本作家としての側面に触れる機会はこれまでありましたか

向井 ひろたがつくった絵本を「できました!」って持ってきてくれたときに、読ませてもらったりはしていましたけど、こんなにひろたの作品に埋め尽くされてっていうのは初めてです。

――どんな感想ですか。

向井 13~14年前に名古屋にいたころから考えたら、東京のいちばんおしゃれな表参道で個展をやっているっていう未来は面白いなと思いますね。

――ひろたさんも感慨深そうですね。

ひろた どこまで伝わっているかわからないですけど、本当に嬉しくて。芸人をやっていたころからかたちを変えて、こういった個展が開けたときに、お忙しいなか、最初に見ていただけるのは嬉しいです。向井さんがいなかったら、いつ吉本を辞めていてもおかしくなかったっていうくらいだったので……。

――向井さんは、ひろたさんの作品をどう見ていますか?

向井 パッと見た感じのかわいらしい画風とか色とかのなかに、やっぱりちょっとヘンなところというか、“違和感”みたいな部分が見えるのがひろたっぽいですね。ストレートに絵本を描くようになった人とはアプローチが違うというか、芸人の期間があるからこそ描けるものになっているなと感じます。それがひろたの強みであり、個性ですよね。

――ひろたさんからファニマガ読者へメッセージをお願いします。

ひろた 絵本で知ってくださっている方は、ふだんの絵本っぽさも、絵本にはない面白さも感じていただけるので、そこを楽しいんでほしいですし、初めて僕がつくったものを見る方は、逆に作品を通して絵本を知ってくださったり、絵本って面白いなと思っていただけたら嬉しいですね。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン
配信元: FANY Magazine

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