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今回お話を聞いたのは、歌い手のAdoさんです。2020年『うっせぇわ』でメジャーデビューすると、その圧倒的な歌唱力で瞬く間に注目を集め、YouTube公式チャンネルにおけるミュージックビデオの再生回数は4億回(2026年2月時点)を達成しました。現在23歳にして2度のワールドツアーを成功させるなど、日本の音楽業界に大きな旋風を巻き起こしています。
デビュー前はクローゼットの中で自分の歌を録音していた彼女が、どのようにプロとしてスターへの階段を駆け上がってきたのか。歌い手としてのこれまでの歩みとともに、「大人になること」や「夢をかなえること」への考え方をお話しいただきました。
クローゼットの中で録音していた少女がつかんだメジャーデビューの夢
Adoさんが歌い手になることを夢見たのは小学5,6年生の頃。学校では目立つタイプではなく「内気な子」というポジション。だからこそ、顔も本名も出さずに活動できる歌い手は「自分にも何かできることがある」と思わせてくれる存在だったと言います。中学生に上がってからは本格的な録音機材を使って、自宅のクローゼットで自分の歌を録音しインターネットに投稿するなど、歌い手としての歩みを進めていました。
活動を続け、少しずつ“ファン”と呼べる存在が増えていった10代半ば。一方で、年齢が上がるにつれて、これからどう生きていくのか、将来への不安も感じるようになったと言います。
「当時は『早く大人になりたい』と願っていました。社会に出てはたらくことにあこがれもありました。でも同時に、はたらくためだけに生きるのは違うなとも思っていて。明確な目的もなく社会に出てしまうと、自分を見失ってしまうんじゃないかと。矛盾するようですが、自立したかっこいい大人にはなりたいけど、大人になるのが怖い気持ちもありました」
そんな中で、「高校生のうちに爪痕を残してデビューしたい」という強い想いを抱き、大きな決断をします。自身のYouTubeライブに集まった200人の視聴者の前で、「高校生のうちに、あこがれの歌い手のライブ会場と同じ『Zepp DiverCity』でワンマンライブをする」と宣言したのです。
残念ながら宣言した翌年にはコロナ禍に入ったこともあり、このライブが実現することはなかったものの、2020年10月23日、17歳最後の日にメジャーデビューが決まります。
2度のワールドツアーを成功させても変わらない「誰かの人生の脇役でありたい」という想い
デビュー曲『うっせぇわ』は国内外で数々のチャートにランクインし、2021年の「ユーキャン新語・流行語大賞」に「うっせぇわ」が選出されるなど、社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを記録しました。周囲を取り巻く環境が猛スピードで変わっていく中で、「メジャーデビューしても私は私だ」と言い聞かせながら、絶えずヒットを生み出すべく、2カ月に1度のハイペースで新曲をリリースし続けます。
そして2022年4月には、高校生のときに宣言し念願だった「Zepp DiverCity」で初のワンマンライブを実施。ステージでは、一人で歌っているときにはなかった「熱気と圧」を感じたと言います。
その後、「さいたまスーパーアリーナ」でのワンマンライブ、全国アリーナツアーを経て2024年、21歳で初の世界ツアーを開催。女性ソロアーティストとして初の「国立競技場」でのライブも経験し、2025年には日本人アーティスト最大規模となるワールドツアーで、世界33都市・50万人を動員するなど世界的なスターへの道を着実に駆け上がってきました。
しかし、ワールドツアーを経た今もなお、「誰かの人生の脇役でありたい」という想いは変わらないと話します。
「“Ado”という名前は、狂言の“アド(脇役)”から名付けています。私はリスナーの人生の脇役として、皆さんの人生を支え、皆さんを幸せな方向へ導く存在でありたいなと思っています。ワールドツアーで世界中のリスナーと感動を分かち合う過程で、あらためてそう実感する瞬間が何度もあったからこそ、今後も“Ado”のスタンスは変えずにいたいです」

