「英語も翻訳ツールでいい、資格はもういらない」――。そんな声が聞こえ始めたAI時代に、敢えてUSCPA(米国公認会計士)を取得し、独立・起業という道を選んだ男性がいる。
その人物が、AI英語サロン代表を務めるフランキー古江さんだ。

古江さんは「AIによって情報が溢れる時代だからこそ、AIに頼らず難関試験を突破した事実は、その人の思考力と信頼性を証明する最強の武器になる」と説く。
多忙な社会人が週20時間の学習をいかに捻出し、USCPAという武器を「自由な働き方(ノマド)」へつなげたのか。AIを味方につけた最新の学習術から、激動の時代を生き抜くためのキャリア戦略まで。その軌跡に迫った。
挫折から始まった「言語」への挑戦 ─ 英語ゼロからの再起
今でこそAI英語サロンを運営し、英語でプロフェッショナルな発信を続ける古江さんだが、その原点は意外にも「アメリカ留学での大きな挫折」にあった。
大学在学中、英語への自信を胸に1年間のアメリカ留学に挑んだ古江さん。しかし、待っていたのは厳しい現実だった。「読み書きはできても、スピーキングやリスニングが全く通用しなかった。何と言っているか分からない状態から始まり、次第に人と接するのが怖くなってしまった」と当時を振り返る。精神的に追い込まれ、引きこもりがちになった留学生活。古江さんにとってそれは、決して成功とは言えない苦い経験となった。
帰国後、その悔しさをバネに独学を開始。もともとの強みであった読み書きを徹底的に磨き上げ、TOEIC 900点を取得する。しかし、この時点での英語はまだ、彼にとって「一つのスキル」に過ぎなかった。
「数字で語れる人間」への覚醒 ─ 経営企画で見出した会計の価値
就職後、人事部を経て経営企画部へ異動したことが、古江さんのキャリアを決定づける転機となる。M&Aや新規事業の収益シミュレーションを担当する中で、彼は「共通言語としての会計」の重要性を痛感することになった。
「買収案件の分析や収支計画の策定を通じ、数字で語れる人間になりたいという思いが強くなりました。会計知識はビジネスの基盤。そこに英語を掛け合わせれば、グローバルな舞台で通用する希少な武器になるはずだと確信したのです」
希望の部署で自由に仕事を任される充実感の一方で、古江さんは将来を見据えていた。組織の看板がなくなったとき、自分自身に何が残るのか。その問いの答えとして選んだのが、国際的な信頼の証である「USCPA(米国公認会計士)」だった。

