■「ゴッドタン」で番組をぶち壊した黒歴史
──ツッコミのコンボが繋がっていくような感覚がありますよ。
高野 キレてるときもウケてるのは分かります。それは逆にウケてるかどうかでしか分からないというか。みんなが笑ってるから成功。俺、ただ言いたいこと言ってるだけだから。
──それにしても切れ味が鋭い気がします。岸さんも「ここでこういうことを言ってくれたらいいなっていうのを言ってくれる」と高評価されています。
岸 正直、言ってくれるときもあれば、言ってくれないときもありますけどね(笑)。このキレキレでイケるみたいな感覚は、昔からなんですよ。中学のときは結構いじられキャラで、いろんな人にキレ返してたんですけど、高校のときに同じ感じでツッコんだらしいんですよ。
なんでも、弁当を食べようと思ったら同級生に食べられちゃって、そのときにめちゃくちゃ怒ったらしいんですよ。そしたら「怒りすぎ」って言われたりとか。友達に貸した50円を投げ返されてキレたら「怖い…」みたいに言われて、そこから人前で怒れなくなっちゃって。これ戦後すぐの話だっけ?
高野 平成だよ!
──イップスみたいですね。
岸 中学時代はウケてたのに、それで大学生でキレない男になって。
──その反動なんですかね。 キレ芸で失敗したことは?
高野 「笑いは破壊である」と思ってずっとやってたんですよ。それで『ゴッドタン』(テレビ東京系)に初めて出してもらったときに、全力でやったら番組をぶち壊しただけだったんですよ。本当に笑いがなく、途中から記憶が消えてるぐらい…それ以来、考えを改めましたね。
■ふんどしに火・ケンタウロス 過酷ドッキリ列伝
──ドッキリのリアクションも最高ですが、どこかに計算が働いてたりするものなんですか?
高野 そんな余裕ないですよ。ただただ、なんか「何これ!?」みたいなときが多いですね。自宅で仕掛けられてるときは大体そうですよ。だから素人みたいな顔になっちゃうんですよ。
──見破ったことは?
高野 ないですね。ほぼ全部受け止めてしまう。『水ダウ』だと、なんかこう緻密な感じがするじゃないですか。でも、ドッキリ番組によっては、行ったらいきなり爆発するとか、歩いてたら川に突き落とされるとか。見破るとかのレベルじゃないですよ。
──もう二度と勘弁してほしいドッキリは?
高野 キツイやつでいうと、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)で、ケンタウロスの格好で街レポするというのがあったんですが、この後ろに付いてくるケンタウロスのヤツが、まあ重いんですよ。移動も多くて、1日中歩かされたり走らされたり。実はこれ、ダイエット企画だったんですけど、めちゃくちゃしんどかった! ガッツリ食レポしたのに、下半身が4キロぐらい痩せましたね。
岸 …体力的にキツかったドッキリでしたね。
高野 精神的にキツかったのは『水ダウ』で、つまみ枝豆さんの説教中にふんどしに火をつけられるというドッキリですね。枝豆さんにも「全然面白くなかったな」って言われて、さんざんでした…。
──ドッキリ以外でも過酷なロケをしてますよね。
高野 2025年で一番キツかったのは「ラーメンマラソン」ですね。国道を走ってラーメン屋の前を通ったら、必ずラーメン1杯食べなければならないというシリーズの環七編ですね。あれ、マラソンもラーメンもマジですからね。真夏にお腹いっぱいにして走るんですよ。本当にしんどいですし、最終的に負けたから今年もあるらしくて…。
──今年はコンディションを整えておきたいですね。
高野 ラーメンマラソンのコンディションって何だよ!
岸 やっぱりベストな体調で挑みたいじゃない? ラーメン断ちしといた方がいいかも。食べる喜びが増える。
高野 7杯目、8杯目どうするんだよ!
──頑張ってください!
企画・撮影●丸山剛史/取材・文●左文字右京
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きしたかの
2013年コンビ結成。ハイテンションなツッコミとクセの強いボケで人気を集める漫才コンビ。賞レースやライブで着実に実績を重ね、テレビ・配信番組でも存在感を発揮。独自のスタイルで注目を集めている。
