リンゴの最大生産地・青森県を襲った豪雪。枝折れや幹折れなどが各地の生産地で確認され、リンゴ関連被害は過去最悪の206億円超を記録した昨冬を上回る可能性があると推測されている。
「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」というイギリスのことわざもあるように、庶民の“健康の味方”の高騰が危惧されている。
1月豪雪→2月に5月並み気温 異常気象の連鎖
2026年の冬の青森県を襲った豪雪は気象庁の観測データによると、1月末の極めて短い期間に記録的な量の雪が降り積もった後、2月には最高気温が5月並みにまで上昇。以降も気温の乱高下が続いた。
「2月に5月並みの気温上昇という異常気象パターンが『ざらめ雪』と呼ばれる水分を大量に含んだ重い雪を生みだしたんです。ざらめ雪は新雪の最大10倍の重量を持ち、1平方メートル当たり500キロの負荷をかけます」(気象ジャーナリスト)
樹の最上付近まで雪に埋もれた場合、根元にかかる総重量は1トンの軽トラック数台分に相当するという計測もあるほど。これでは積雪に耐えて来た樹でもひとたまりもない。
想定外の重さで枝折れ続出 農家は最大の危機
「豪雪地域の青森では、長年の経験によって雪害に強い剪定技術を持っていますが、その技術は従来型の気象を前提にしたもの。今年のような異常気象パターンには対応できませんでした。結果、枝折れ、幹折れが続出した。果樹は改植して収入を確保するまで何年もかかる。青森県のリンゴ農家は最大の危機を迎えているんです」(食糧ライター)
日本のリンゴ生産の約6割を占める青森県内の不作は、そのまま全国的な品不足に繋がるため、4月から夏にかけて流通量が大幅に減ることでリンゴの価格高騰が予想されているのだ。
