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奄美大島でオタク文化はどう育った? 在住オタクが掘り起こす、2000年前後の“島のリアル”

奄美大島でオタク文化はどう育った? 在住オタクが掘り起こす、2000年前後の“島のリアル”

同人誌、ファッション、アニソンクラブ……地域の支えと風当たりの中で続けられた記録

 離島でオタクをやっていると、本を予約していても届くのに時間がかかり、通販は送料が高く、放送されるテレビアニメも限られ、行ってみたいイベントには飛行機か船で行くしかなく……ページをめくるとそんな苦労話がぽろぽろとこぼれてきます。

 けれどその大変さが感じられるかたわら、「十番館のコピー機で同人誌便箋を作っていた」「南海日日新聞の投稿コーナーがあって」といったそこここにあるローカルな要素が、事情を知らない私にもそこで起こった出会いがぐっと身近に感じられるようで、なんだかうれしくなってくるんです。

 ご本では奄美大島でのマンガやアニメ、ゲームに関連した交流や、イベントについてしっかりと取り上げられています。スクリーントーンやコピックをそろえてくれていた画材屋さん、地元の新聞社と連携し10年以上も続いた同人誌即売会、好きなお洋服を着て楽しみたい! というお茶会から出発したコスプレイベント、そして2010年代からはアニソンクラブイベントやフリーマーケット型のイベントなども開催されてきたことが、座談会や年表で丁寧にたどられ、島で暮らしつつ自分の好きなものを核に交流する熱量と、地域との関りが見えてきます。

 実例として新聞社さんが同人誌即売会の会場を提供してくれたり、フリーマーケットイベントでは会場側の方も告知掲示をオリジナルに作ってくれたりと力強くまぶしい応援があり、しかし、島で目立つ服装を着続けることへのプレッシャーも率直に語られるなど、その地に足をつけて生きていくからこその、さまざまな視点が伺えるのもとても大事な所ではないでしょうか。

人と人が顔を合わせることからつながる楽しさ

 ご本から、島で好きなことと共に生きるあれこれがありながら、その折々には、近くに住まう他者の存在が大きな励みになっていることを感じます。画材屋さんでのリアルな出会い、好きな服を介しておしゃべり、さらに島外からゲストを呼んで音楽を楽しんだりといった展開も。同志の顔が見えるかのような距離感があったからこそ、「好き」を大きく膨らませていた笑顔が見えるようだと思いました。

配信元: ねとらぼ

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