●充電の違いを確かめた
充電まわりを確認したところ、毎日の習慣に直結する部分で差が見られた。Pixel 10はiPhoneのMagSafeに相当する「Pixelsnap」というGoogleのマグネット式ワイヤレス充電に対応している。充電器を背面に近づけると磁石でパチッと固定され、ずれる心配がない。ワイヤレス充電の速度もPixel 9aの最大7.5Wに対して、Pixel 10は最大15Wと2倍。夜、テーブルに置いておけば、あっという間に満充電になる。
Pixel 9aはQi対応のワイヤレス充電に対応していますが、磁石での固定機能はない。充電器やモバイルバッテリーの置き場所によっては位置がずれ、気づいたら充電されていなかった、というストレスが生まれることもある。また、MagSafeアクセサリーとの互換性もなく、iPhoneユーザーがすでに持っているMagSafe充電器はPixel 9aでは使うことができない。
なお、有線充電の最大出力は、Pixel 9aが23W。Pixel 10は30W以上のPPS充電器を使うことで高速充電に対応しており、約30分で最大55%まで充電できる。ただし、高速充電のアダプターはどちらも別売り。Pixelsnap充電器も別売りのため、PixelsnapやMagSafeアクセサリーを使いたい場合は、本体価格に加えてアクセサリー代も見込んでおく必要がある。
●AIの差を、画面で見た
「消しゴムマジック」「文字起こし」「かこって検索」「Geminiの基本機能」など、PixelらしいAI機能は両機種ともに使える。「よく使われるAI機能のほとんどは9aでも使える」という前提の上で、Pixel 10にだけ搭載されている機能を紹介する。
一つめが「マイボイス通訳」。通話中にリアルタイムで言語を翻訳してくれる機能で、例えば日本語で話すと英語に変換されて相手に届き、相手の英語は日本語に変換されて自分の耳に届く。単に翻訳するだけでなく、話者の声のトーンや抑揚を模した音声で届けるのが特徴だ。翻訳内容は音声だけでなく、通話画面にテキストとしても流れるため、聞き逃した内容を目で追える。
処理は全てスマホ内で完結するため、会話内容が外部サーバーに送信されることはない。海外のホテルやレストランへの電話、外国語を話す仕事の相手との連絡など、会話の壁がある通話に使える。なお、日本語対応は現在プレビュー版のため翻訳精度にばらつきがあり、大事な内容は必ず確認が必要だ。
二つめが「カメラコーチ」。カメラを起動して被写体に向けると、GeminiがそのシーンをAIで解析し、より良い構図や撮影モードをガイドしてくれる。画面に表示される矢印や枠に従ってスマホの向きや距離を調整するだけで、「それっぽい1枚」に近づけることができる。カメラの設定を覚えたり、構図を考えたりするのが苦手な人ほど、使い始めてすぐに効果を感じやすい機能だ。

