イラン戦争という一大事の最中、高市政権内では不協和音がささやかれ、先行きが不透明になってきた。一寸先は闇。先の衆院選で自民党を歴史的大勝に導いた高市早苗首相は政権基盤を盤石なものにしたと思われたが、イラン情勢によってはどう転ぶか分からなくなった。政界では「秋までもたないのではないか」の観測も流れ始めた!
今井参与との確執 自衛隊派遣めぐり見解相違が表面化
「政権の雲行きが怪しくなった最大要因は、高市氏自身にある。衆院選を経て“高市1強”になったこと、高支持率に浮かれ、周囲の声に耳を傾ける謙虚さが減り、傲慢になっていることに尽きる」(自民党幹部)
自民党幹部に言わせると、その極端な例は本誌や複数メディアが既報した安倍晋三元首相の懐刀として知られた今井尚哉内閣官房参与との抜き差しならない関係だ。
ホルムズ海峡への自衛隊派遣を巡って高市氏との見解相違が浮き彫りとなった。トランプ米大統領一辺倒の高市氏は自衛隊派遣容認、今井氏は反対という対立だ。
「高市氏は国会で『今井さんの名誉のために言うが、そのような話(自衛隊派遣阻止)を私にしに来られたことはありません。完全な誤報』と対立を否定したが、官邸関係者は『今井さんの話、多少誇張されているが、火のないところに煙は立たないだろう』と漏らしています」(自民党秘書)
他にも、今井氏は昨秋の台湾有事を巡る存立危機事態の首相答弁に軌道修正を求め、昨年末の尾上定正首相補佐官の『ニッポン核保有発言』でも尾上氏の更迭を高市氏に進言したが、暖簾に腕押しだった。
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古屋選対委員長を更迭 党内の高市不信感が増大
「今井氏の話もそうだが、高市氏への不信感が増大したきっかけは、衆院選で自民党に歴史的大勝をもたらした古屋圭司選挙対策委員長を衆院憲法審査会長に充てた人事ともいわれる。勝ちすぎた自民は比例名簿の登載者数が足りず、計14議席を他党に譲る事態となった。それに激怒した高市氏が選挙責任者の古屋氏を更迭したとみられています」(自民党関係者)
もっとも、高市氏は憲法改正に強い意欲を持つため、実力者の古屋氏を衆院憲法審査会長に充てた説はあるにはあるが、選対委員長は幹事長、政調会長、総務会長を含めた党4役の一角。「4役を外し、衆院憲法審査会長では割に合わない。やはり更迭だろう」の見方は根強くある。
ちなみに、後任の選対委員長には旧安倍派の西村康稔元経産相を起用した。西村氏は派閥裏金事件で経産相を辞任、党員資格停止1年の処分を受けている。
「独断専行する高市氏に嫌気が差し、距離を置く人が続出していると聞きます。反対に首相周辺にはご機嫌伺いの茶坊主ばかりともっぱら。高市氏はまるでトランプ氏をお手本にしているよう」(政界関係者)
