首脳会談でフリーズした高市氏を救った茂木外相
そのトランプ氏が大きな山場を迎えるのは、11月の米連邦議会中間選挙だ。現在の混迷するイラン・中東情勢、米インフレなどから判断すれば、トランプ共和党は大敗が予想される。
「トランプ氏ベッタリで官邸の知恵者や党重鎮の意見を聞き入れず暴走したなら、高市政権は秋までもたない可能性もある」(同)
つまり、中東情勢が不安定のまま原油不足、価格高止まり、インフレが止まらない…となれば、「高市おろし」劇場が一気に幕開けする見立てだ。存在感を高めているポスト高市の有力候補もいる。
「自民党総裁選の決戦投票で高市氏と争った小泉進次郎防衛相にお鉢は回ってこないだろう。3位の林芳正総務相も選挙費用の不適切処理でもたついている。そこで急浮上したのが茂木敏充外相だ。自民内からは『米国やイランと対等に交渉できる』という期待の声が多い」(前出・自民党幹部)
3月の日米首脳会談。茂木氏もトランプ・高市会談に同席した。
「詳細は不明ながら、首脳会談の席でトランプ氏は『力による平和』に関する想定外の質問をし、高市氏に返答を求めた。高市氏はフリーズ、視線で茂木氏に助け舟を求めた際、茂木氏は完全フォロー。トランプ氏は茂木氏の答弁に大満足したそうです」(官邸記者)
麻生副総裁「次は茂木だ」 ポスト高市で急浮上
第1次トランプ政権でも日米貿易協定問題を日本に突き付けたが、当時の外相・茂木氏は米通商代表部のライトハイザー代表と激しくやりあい、難しい協定をまとめあげた。その弁舌と粘りにトランプ氏も「タフネゴシエーター(手ごわい交渉相手)」と舌を巻いたほど。
今回も日米首脳会談を成功に導く傍ら、イラン戦争では水面下でイランのアラグチ外相と会談を重ね、高市氏とペゼシュキアン大統領の電話会談につなげた。米国のルビオ国務長官とも意思疎通を密にしている。
「自民党唯一の派閥、麻生派(60人)を率いるキングメーカー・麻生太郎副総裁の覚えもめでたい。高市氏は解散総選挙を麻生氏に相談しなかった。麻生氏は周囲に『高市は冷たい。次は茂木だ』と公言してはばからない」(自民党長老)
派閥裏金問題で茂木派も解散したが、茂木氏は20人前後の元派閥同志らと会合を重ねながら虎視眈々とポスト高市を窺っているとされる。
「高市氏は2~3時間の睡眠、1日30本以上のタバコ、食事もろくにとっていないようだね。国会で答弁する声、記者会見の言葉にもどこか力がない。政策面での失政以前に、体力的限界での首相交代劇も十分ある」(同)
一寸先は闇の高市おろしが幕を開けるのは、時間の問題か。
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