5. 静観荘網本
実際に行った筆者にとって、青森県でいちばんのお気に入りの食堂、それが「静観荘網本」(青森県西津軽郡深浦町松神下浜松33-5)だ。ここの料理はどれも絶品。しかも青森の新鮮な食材を使用したものばかりで、特に魚介類はバツグンに上質でウマイ。
しかし、静観荘網本の魅力の大部分はそこではない。ここ、あくまりにも気前が良すぎて、すべての料理が激安価格。他店ならば2000~3000円してもおかしくない料理が激安で出されているのである。特に「おまかせ定食」は1000円という低価格ながら、3000円かそれ以上してもおかしくないレベルの料理が目の前にやってくる。
筆者が食べたおまかせ定食は、ご飯、海老のみそ汁、イカ刺し、鮮魚刺身、漬物、魚の煮つけ、あわび、もずく、塩辛という構成。しかもご飯はセルフサービスで食べ放題。徹底的にお客さんの満足を追求している食堂なのである。そして居心地も良く、スマホ充電のためにコンセントも使わせてくれた。とにかく優しさと安さがある最高の食堂だ。
ちなみに筆者は数年前に行ったが、2026年現在もおまかせ定食は1000円で販売されているようだ。この時代に1000円でこのボリュームはありえない。ありえているが。最高か。
6. 奥入瀬渓流
青森県の奥地、秋田県も近い地域にある奥入瀬渓流。ここ、日本においてもっとも自然があふれる地域と言っても過言ではなく、そこにいるだけで「良い空気を吸っている感」がある。そう、いるだけで体に良いことをしているような気持になるのである。
だからといって、ワイルドでサバイバルな山奥というわけではない。しっかりと歩きやすい道があるだけでなく、ビジターセンターでは一休みしながらソフトクリームを食べることも可能。ほどよく文明がある大自然、それが奥入瀬渓流なのだ。
しかし、クマが出現する地域でもあるので、徹底して安全に気を使って観光したいところである。
7. みなと食堂
八戸市のなかでも、特に最高オブ最高すぎる海鮮丼が食べられる食堂が「みなと食堂」(青森県八戸市大字湊町字久保45-1)。ここは早朝6:00にオープンし、14時名は閉店する、完全に朝食と昼食を楽しむ食堂。ここで食べられる海鮮丼が美味しい。いや、ただ美味しいのではなく「完璧ともいえる魚介とご飯の一体化」が楽しめて感動なのだ。
みなと食堂は、早朝から激込みになる超人気店。基本的に、お店の外には大行列ができている。店内でも待機席がある。寒いとき、暑いとき、野外で長時間並ぶのはツライ。これはグルメのガチ勢から教えてもらったのだが、「鉄道で行くと一気に客が増えて並ぶことになりがち」「タクシーで行くと鉄道組とぶつかることなく店内に入りやすい」とのこと。
筆者は7:00過ぎにガチ勢とともにタクシーで向かい、運良く行列がなかったため、7:30ごろに入店。そして、瞬時に行列ができた。鉄道でやってきたお客さんたちが一気に並んだのかもしれない。店内に入ると、かなり狭い店内で多くの人たちが海鮮丼を食べていた。ここの名物は「平目漬丼」(1350円)だが、筆者が行ったときはすでに完売。今回は「平目とマグロ漬丼」(1350円)と「せんべい汁」(セット価格200円)をオーダー。
目の前にやってきた平目とマグロ漬丼は、あまりにも魅力的なビジュ良いやつだった。ご飯が見えないくらいたっぷりと大量に敷かれた平目とマグロの漬け。そこに美しい卵黄が盛られており、その上にワサビがのっている。漬けはどれも柔らかそうな流線型を描いていて、食べる前から「これ絶対ウマイやつ!」と思わせる魅力を放つ。ご飯は少なめな印象だが、食べ終えたあと、ご飯少なめだからこそベストだと気がつく。旨味が濃い魚介が強調されて楽しめるからだ。
箸で卵黄を破き、ワサビも含めて全体に広げる。そして黄金に輝く平目とマグロを食べると……。うまい、うますぎる。食べて、完璧ともいえる海鮮丼だと実感。平目とマグロは絶妙な漬けの塩味と薫りを含んでおり、余計なしょっぱさも臭みもないから、徹底的に食材そのものの旨味が楽しめる。
8. 象岩
青森県西津軽郡深浦町の沿岸にある象岩。その名のとおり、遠くから見ると象の顔に見える岩のこと。よく見てみると、確かに、象の鼻のように見えるし、洞穴がツノのようにも見える。あまりにものどかで、周囲に何もないが、この周辺は「何もないからこそ自然の壮大さ」を感じられる素晴らしい大地でもある。
象岩の周囲には、タコが多く棲んでいる。そのため、たまにタコ漁をしている人と出会うことがある。目視で海面をチェックし、タコを見つけたら狙いをさだめてモリで突く。タコが多くいるとはいえ、タコを射止めるのは至難の業だ。
9. 八食センター
もし八戸市に行って時間がない! 何を食べればいいかわからない! 食べたいものが多すぎる! というのであれば、とりあえず「八食センター」(青森県八戸市河原木神才22-2)に行けば間違いないグルメに出会える。ここは地元民も多く買い物や食事に訪れるグルメの殿堂。
数多くの飲食店や鮮魚店がテナントとして入っており、どれも新鮮で絶品。特に嬉しいのが、鮮魚店で購入した食材をその場で食べられるという点。購入してそのままテーブルフロアまで行き、そこで座って食べることができる。たとえば超新鮮な牡蠣を購入して食べるなど、贅沢なこともできる。
おにぎりも売っているし、スイーツも売っているので、とにかくここに行けば青森グルメを徹底的に堪能できる。大切なことなのでもう一度言う。もし八戸市に行ったとき「迷ったら八食センターに行く」と覚えておけば間違いない。
10. 工藤パン(とシライシパン)
青森県内の商店で売られているパンはイイ感じにノスタルジー。手作り感あふれるラップされたパンはその最たるもの。たとえば八戸市の「後村商店」(八戸市湊町久保44)で売られているパンは極めてエモーショナル。手作り感あふれるパンが多数売られていた。しかも具はシンプルにカツだったり、やきそばだったり。さっき食事をとったばかりなのに「食べたい」と思わせる魅力がそこにある。この地域の名物も食べたいが、このパンも食べたい。そう思わせる強い魅力がある。
東北では有名なパンブランドのパンも良き。その最たるものが工藤パン。そして東北地方で特に愛されているシライシパン。地域の人は毎日のように食べているパンでも、旅行者にはチョーご褒美。パンならば、都心に持ち帰りやすい。買いやすい。イギリストーストは全国レベルで有名なので、お土産としても愛されている。
こういう地方的なパンは、おやつとして、お土産として、実用的なもの。秋田県のたけやのパンもそのひとつ。東北地方は、個性的でおいしく、ポテンシャルがあるパンであふれているのだ。
ちなみに、青森県の商店は、おばあちゃんちにありそうなお菓子が売られているのも良い。おばあちゃんちにたくさんありそうなお菓子、青森県だけでなく、地方だとたくさん売られている印象。こういうのも地方感があるものは、心にグッとくる。
青森県は良いところ! 今後も都道府県の素晴らしい場をお伝えしていきたい
今回は「実際に行って感動したゴールデンウイークに行きたい青森県グルメと絶景10選」と題して青森県のグルメや観光スポットをお伝えしてきた。
皆さんが行ったことがある場所や、行きたいと思った場所はあっただろうか。今後も、都道府県の素晴らしい場をお伝えしていきたいと思う。青森県はいいぞ!
(執筆者: クドウ秘境メシ)
