5. 豊富温泉と「鹿ジンギスカン」
豊富温泉はかなり特殊な温泉で、石油や天然ガスとともに湧き出ているため、原油成分を含んだ泉質なのだ。たとえば『豊富温泉町営ふれあいセンター』(北海道天塩郡豊富町温泉)。浴場に入っただけで、いや、着替えフロアの時点で石油っぽい香りが漂う。
そんな『豊富温泉町営ふれあいセンター』だが、なななんと、温泉内の食堂で、本格的な現地のジビエやジンギスカンが食べられる。驚くことに、温泉よりもジンギスカンを目的として訪れる客もいるらしい。温泉も素晴らしいが、グルメも素晴らしい。最高すぎる。
今回はえぞ鹿ジンギスカンライス付きをオーダー。食券をカウンター越しに店員さんに渡し、数分後、同じカウンターでえぞ鹿ジンギスカンライス付きを受け取る。このとき、鉄鍋も渡される。こういうスタイルでジンギスカンを出す食堂があることに驚きだ。
あとはテーブルにえぞ鹿ジンギスカンライス付きを持っていき、鉄鍋を自分でセットして焼きはじめる。しっかりもやしもあるし、えぞ鹿ソーセージとえぞ鹿ジンギスカンをジュウジュウと焼き始める。本格的! ここ、温泉なんだけど、いま、本格的なジンギスカンを食べてる。ミスマッチだけど超マッチなシチュエーションが幸せすぎる。
その味は……、うまい! うまい! うまい! えぞ鹿はいっさいの臭みナシ!! ほどよい柔らかさで、ほどよい噛み応え、そして旨味濃厚ジューシー。そんなえぞ鹿を特製タレに浸し、ライスにのってけて食べる。控えめに言って最高。最高オブ最高。うまい!
「豊富温泉ふれあいセンターレストラン」(北海道天塩郡豊富町字温泉 豊富温泉ふれあいセンター内)
6. 瀬石温泉
北海道の知床半島には、いくつか秘湯がある。そのひとつが「瀬石温泉」(北海道目梨郡羅臼町瀬石)で、海の中にあるため、波をザブンザブンと浴びつつ入ることになる。そう、日本でも稀な、海に沈む温泉なのである。
冬になると温泉に入るまでの道が雪で埋まるため、入浴できるのは春から秋にかけてのみ。満潮時は完全に海に沈んでしまうので入れない(強引に入れそうだが危険)。波が高い日はリスクがあるし、そもそも春であろうと夏であろうとクマが出る地域なので、その点も念頭において挑みたい。つまり、いろいろとハードな温泉である。
とはいえ、この温泉が神秘的なのは間違いないし、非日常的な空間であることは間違いない。見るだけでも楽しいので行ってみるとよいかもしれない。
「瀬石温泉」(北海道目梨郡羅臼町瀬石)
7. 鮭番屋の「シャケ」
シャケが吊り下げられているのが目印の食堂。ここは魚介類の工場直営の食堂で、客は食べたい魚介類を自分でプレートに乗せて会計。併設されたテントに持っていき、炭火でじっくりと焼いて食べる形式。
シャケ、ハラス、さんま、ほたて、さば、ほっけ、そして牡蠣など、さまざまな魚介類から選ぶことができるだけでなく、なにより新鮮で安い。一番人気はサーモンハラスとのことで、今回は紅ジャケとサーモンハラスのシャケざんまいに。おまけで牡蠣も足してみた。
ライスとみそ汁もついてくるので、あとは焼けるのを待てば、立派なシャケ定食(牡蠣つき)の出来上がり! 高温の炭火でじっくりと焼かれるシャケやハラスから、脂が染み出て滴り、煙となって立ち昇る。たまらない美味なる薫り。
焼きあがってガッツリとライスとともに食べれば、「今まで食べてきたシャケとは何だったのか」と思えるほどの旨味に感動を覚える。溢れ出る脂と、そこに含まれる旨味の質が高いのだと感じた。つまり食材としてレベルが高い。あまりにもウマすぎるので、鮭番屋ではなく鮭番長と呼びたいほどである。
温かいテントのなかで、炭火で焼いた新鮮で激安な魚介類を定食で食べられる幸せ。いつでもこんなに美味しいシャケが食べられるのだから、釧路市民の皆さんは幸せ者としか言いようがない。
「喰い処 鮭番屋」(北海道釧路市浜町4-11)
8. どりあんの「エスカロップ」
エスカロップは、デミグラスソースがたっぷりとかけられたカツがバターライスにのっているビジュアル。ここまでは、東京で食べてきたエスカロップと構成的には同じ。
……しかし、味が極まってた。なんだこれは。いままで食べてきたエスカロップはなんだったの!? と思えるほどズバ抜けてウマイ! いや、今まで食べてきたエスカロップも激しくウマイのですが、これはもう、殿堂入りのウマさ。
まず、バターライスが凄まじく良い仕事をしている。繊細な塩気とバターの芳醇な薫りとコクを生み、そこにカツがノッて香ばしさと豚肉の旨味を伝えてくるのだ。そう、バターライスがベースとして極めて重要ポイントとなっているのである。
「どりあん」(北海道根室市常磐町2-9)
9. 厚岸漁業協同組合直売店の「蒸し牡蠣」
筆者は何度も厚岸漁業協同組合直売所で生牡蠣を購入しているが、どの牡蠣も優れたおいしさ。マルえもんやカキえもんは食べ応えがあるし、まろやか。個人的なオススメは弁天かきで、小ぶりながらも繊細かつ凝縮された上品な旨味が堪能できる。
そしてここ、「買った生牡蠣をその場で蒸牡蠣にして食べることができる」という点もステキだ。客は生牡蠣を買い、受け取り、直売所内にある電子レンジで蒸して食べることができるのだ。もちろん、テーブルも椅子も箸もカキナイフもラップも調味料も用意されている神域っぷり。
旅行者が魚屋で買った魚介類を、その日のうちに新鮮な状態で食べるのは難しい。しかし厚岸漁業協同組合直売所なら、その場で生牡蠣を蒸して食べられるわけで、「超」がつくほどの新鮮な牡蠣を堪能できる。しかも直売所だから安い。たまらない最高体験がそこにある。
「厚岸漁業協同組合直売店 エーウロコ」(北海道厚岸郡厚岸町字港町50-5)
10. まるふみの「ラーメン」
しょうゆラーメンにチャーシューを追加して食べる。ここのチャーシュー、実に評判がイイ。本当はチャーシュー2倍にしたかったが、2倍は受け付けていないという。オーダーすると、びっくりするほど猛スピードでラーメンがテーブルにやってくる。麺を茹でる時間が、かなり短いように感じた。なんかその特殊な感じ、すでに「良い」。ちなみに店主のワンオペだ。ぶっきらぼうな対応から、熟練のオーラを感じるのは気のせいだろうか。
写真を撮って良いか店主に確認すると「いいけど(麺が)のびるよ」とのこと。ダッシュで撮って麺をすする。うまい。出汁がクる。麺に乗って、出汁がくる。そして控えめな醤油がクる。あくまで個人の感想だが、麺の食感はけっこう独特かもしれない。ブツリと切れる麺のコシが体験したことがないもの。イイ感じ。うまい。
「まるふみ」(北海道釧路市文苑3-2-6)
11. ミルピス商店の「ミルピス」
名前は似てても地域限定のソレっぽい名物が存在することをご存じだろうか。北海道の離島、利尻島の個人商店だけで販売されている「ミルピス」だ。ミルピスはミルピス商店で売られています。商店というより民家です。民家で売られている。
フェリー乗り場からけっこうな距離があるので、歩く場合は覚悟をしたほうがよい。今回はクルマで行った。ミルピス商店の付近には何もない点も念頭に置いておきたい。海と大地だけ! ミルピス商店に行くのならば、まさにミルピスのためだけに行くことになる。
おばちゃんが接客してくれることもあるが、誰もいないこともあるので、そんなときはミルピスを飲んで代金を置いていけばOKとのこと。瓶をお土産にしたいときはそのぶん多めに払う。
ミルピスは乳酸菌飲料で、サッパリとした甘さが特徴の白濁色のドリンク。甘ったるくなく、いくらでもゴクゴクと飲めてしまう爽やかな美味しさがある。瓶で飲むのが一般的だが、ミルピスの原液も購入可能。また、全国に配送も可能。
ちなみにこのミルピス、人気漫画「動物のお医者さん」にも登場したことがあり、一部の漫画マニアには知られているドリンクでもある。ミルピスを飲むべく利尻島に行って聖地巡礼(!?)するファンもいるようだ。
「ミルピス商店」(北海道利尻郡利尻町沓形字新湊150)
12. 大黒屋の「ジンギスカン」
極寒の地だからなのか、二重扉になっているので、重くて厚い扉を開けて、さらに奥の扉を開けて中に入る。店内はジンギスカンが焼ける香ばしい薫りに包まれていて、なにより温かいので天国のようだ。
おひとり様、カップル、4人がけ、さまざまなタイプの席が用意されているのが良い感じ。ひとり担当のスタッフがついて、最初だけ最適な焼き加減に仕上げてくれる。ここでどうしても食べたかったのが、ハーブ生ラム(800円)。肩ロースをハーブと岩塩で仕込んだもので、テーブルに出てくるだけでハーブの爽やかな香りが広がる。
野菜を鍋の縁に敷き詰めて、鍋の表面には丁寧に脂を塗り、ハーブ生ラムを焼く。湯気、煙、そしてハーブの香りが際立って広がり、嗅覚を楽しませてくれる。これは絶対にウマイやつ。
そのまま食べても美味しいですし、特製タレに浸して食べても美味とのことだが、私はどちらにしてもライスに乗せて食べる。かなりうまい。
「成吉思汗 大黒屋 五丁目店」(北海道旭川市4条通5丁目1425番地)
13. サンドリアの「サンドイッチ」
北海道の札幌市で大人気のサンドイッチ屋さん「サンドリア」(北海道札幌市中央区南八条西9丁目785-14)をご存じだろうか。店舗でも購入できるが、実はJR札幌駅の自販機でも購入できる。
あまりにも人気がありすぎて行列ができているが、数時間おきに補充されるので、並んでいればきっと買えるはず(一人で何個も買う人がいると突然売り切れることもありそう)。
ということで、実際に購入してみた。今回購入したのはイチゴクリームとダブルタマゴのサンドイッチ。どちらも人気のサンドイッチ。驚くことに、ダブルタマゴのサンドイッチはガッツリとタマゴが入っているのに低価格。そもそも、あまりにも低額すぎて赤字なのでは!? と心配してしまうほど激安価格である。
その味、驚くほどおいしい。うまい、うますぎる。ダブルタマコサンドイッチの食パンは超シットリしてて、タマゴはたっぷりトロトロ。あまりにもタマゴが多すぎて、手にするだけであふれてくる。そして強いコクと旨味、たまらない。
イチゴサンドも新鮮でジュワッと果汁が溢れるジューシーなイチゴが美味で。クリームも絶品である。もし札幌に行く機会があれば、ぜひとも『サンドリア』のサンドイッチを体験してほしい。
「サンドリアの自販機」(JR札幌駅内)
14.知床食堂の「黒ハモ丼」
深海魚という時点でレアであり、偶然混獲されるという時点でチョーレアであり、羅臼でしか出回らないことが多いらしいのでガチレア確定。ということで黒ハモ丼を食べてみた。目の前にやってきた黒ハモ丼だが、なんともダイナミック。表面を見ただけで、肉厚であることがわかるし、巨大であることもわかる。あまりにも大きすぎてご飯が見えない。
箸で黒ハモをつまんで持ち上げると……。ズッシリとした重量感がハンパない! 身がしっかりしている感も伝わってくる。ほろほろと崩れるタイプのうなぎに対して、ほど良い弾力も楽しめるのが黒ハモな感じ。
食べてみると、硬すぎない絶妙な弾力で、かなり濃厚な脂の旨味が楽しめた。黒ハモは初めて食べたのだが、これはうなぎとは違った新たな定番になり得るかも。……しかし、世にほとんど流通しない魚のようなので、食べたかったら『道の駅 知床・らうす』に行くしかないかもしれない。
「知床食堂」(北海道目梨郡羅臼町本町361-1)
15. あすなろファーミングの「ソフトクリーム」
北海道の牧場では、グルメを楽しむことができるケースがある。牧場ごとにテイストが違うので、ラーメン屋を食べ歩きするかの如く、牧場を巡ってスイーツの食べ比べなんてことも可能。その味のレベルだが、牧場のプライドをかけているだけあって、どこも妥協なき絶品スイーツが多い。チーズ、バター、ヨーグルトなども自家製なので「ここだけの味」が楽しめる。
実際に出向いて絶品だったのが、「あすなろファーミング」(北海道上川郡清水町清水第4線65番地)の糖蜜ソフトクリーム。甜菜から作られた糖蜜をたっぷりとかけた自家製ソフトクリームで、糖蜜も牧場の自家製のもの。
購入した糖蜜ソフトクリームは牧歌的な風景が広がるテラスで食べることができ、大自然を感じながら絶品スイーツを堪能することができる。3密になりようがないので、その点も安心だし、なにより流れる風が心地良い。
北海道にはたくさんの牧場がある。もしクルマや自転車などで北海道を移動する機会があれば、自家製のフードやスイーツが食べられる牧場を探して立ち寄ってみると最高の体験ができるかもしれない。
「あすなろファーミング」(北海道上川郡清水町字清水第4線65番地)
16. シゲちゃんすしの「寿司」
「持ち帰り用の予約が入っている」とのことで、入店すぐに食べることはできなかったが、待ち時間に無料でかんぴょう巻きを作ってくださった。優しい。とことん優しい大将。そう、『シゲちゃんすし』の大将の優しさも人気の理由といえるのだ。しかもうまい、かんぴょう巻き。
今回は「まぐろ」「鮭」「鮭背脂にぎり」「鮭ハラス炙り」「発酵手造りバター巻き」などをオーダー。どれも全部絶品なのでどれが一番とは決めにくいが、まぐろの「とろける感」は極まっていて最高。上質すぎる。鮭のバリエーションが多いのも嬉しい。「鮭」「鮭背脂にぎり」「鮭ハラス炙り」は鮭をとことん楽しめる組み合わせ。
あくまで筆者の経験上の感想でしかないが、北海道函館市のなかでもっともコスパが良くて美味しいと信じて疑わない『シゲちゃんすし』。もし函館市に行くことがあれば、立ち寄ってみてはいかがだろうか。
「シゲちゃんすし」(北海道函館市中島町14-10)
17. ももんじの「焼肉」
観光客が函館に行って焼肉を食べる人はあまりいないかもしれないが、ここは雰囲気も味も間違いない焼肉屋。ここはアパートのような、民家のような建物にある焼肉屋で、入るだけでもワクワクするレトロ感。
カルビもタンも間違いない美味しさだが、ももんじ焼きが名物であり、赤身の美味しさが堪能できて人気。どの焼肉を食べても美味だが、行者ニンニクで食べる焼肉が絶品なので、ぜひともオーダーして食べてほしい。
「ももんじの」(北海道函館市五稜郭町1-6)
18. ながもりの「サーモンハラス焼き」
二条市場内にある食堂で、魚介類を販売しているものの、店内では定食を食べることができる。ここを訪れるほとんどの客が、魚介類の定食をオーダー。特に人気の定食はサーモンハラス定食。
たっぷり、思った以上にガッツリと脂がのったサーモンハラスはビジュの時点で「これ絶対ウマイやつ」が確定。超絶ツヤツヤテカテカとした表面が甘美。しかもかなりの厚切りで、ほどよい塩味と厚切りのサーモンハラスをライスとともに食べれば至高。
サイドメニューとし数多くの魚介類が食べられるので、メインの定食をオーダーしつつ、好きな魚介類をプラスして食べると、それはもうご褒美グルメ。
「食事処 ながもり」(北海道札幌市中央区南三条東1丁目8 二条市場内)
19. 豊平峡温泉の「インドカレー」
豊平峡温泉はその名のとおり温泉なのだが、温泉施設の中に入るとカレーの薫りがただょっている。「インドカレーを食べる人」と「温泉に入る人」で会計が分かれているのもユニーク。インドカレーが食べられる食堂を覗いてみると、かなりの大盛況。インドカレーをおいしそうに食べているお客さんたちが大勢。
ちなみにこの温泉、お土産人気ランキングの1位が温泉の石鹸、2位が温泉まんじゅう、そして3位がビリヤニだ。なにかがおかしい(笑)。ナンが軽い食感なので、かなり大判ではあるものの、どんどん食べ進められるのも良き。
やや粘度が高めのチキンマサラは絶品。爽やかでありながら強めの酸味が楽しめ、香ばしくハードタイプに仕上げられたナンにバッチリとマッチする。これ、温泉施設のインドカレーとは思えないレベルであり、信じられないハイクオリティ。
「豊平峡温泉 ONSEN食堂」(北海道札幌市南区定山渓608-2 豊平峡温泉)
20. アルコの「ジンギスカン」
アルコのおもしろいところは、お肉のメニューが「ジンギスカン」のみなところ。部位や種類などはメニューに存在しない。とにかくジンギスカンが食べたかったら「ジンギスカン」と伝えればいい。とりあえずビール。暑い日はもちろん、どんなに寒い時期でも、やっぱり札幌で飲むならビール。
注文後、これから目の前にやってくるジンギスカンに備え、喉と食道を潤しておきたいならば、焼酎の「ワリッカ」がオススメ。しっかりと火を通したジンギスカンをアルコのタレで食べる。うまい。辛味スパイスガッツリ投入して、ハフムシャッと食べたい。ジンギスカンは辛味が旨味を盛り上げる。
札幌市には美味なるジンギスカン屋がたくさんあるが、雰囲気、味、居心地、すべて良しのアルコはオススメであり、間違いないジンギスカンが食べられる。「アルコ」(北海道札幌市中央区南三条西7-3 狸小路7)。
21. 浅鞍の「焼肉」
ここに焼肉屋があるの? と思えるほど焼肉屋に見えない建物にあり、ドアを開けて入ると、そこはもうアパート。昭和時代の木造アパート的な雰囲気。急な階段をのぼって2階に上がり、引き戸を開けると、そこでようやく焼肉屋の雰囲気となる。
ここの焼肉はどれも豪快で厚切り、そしてワイルド。アパート的な雰囲気なのか、厚切りでダイナミックな焼肉をタレで食べる。ライスもバッチリマッチする焼肉だが、ここは牛肉ミンチがたっぷりとまぶされた牛トロライスを食べておきたい。
たっぷりとトロ肉が盛られた牛トロライスに薬味をのせその中なかに埋められた生卵も至高。そのトロトロ感たっぷりな牛トロライスとともに焼肉を食べれば身も心も癒やされる。
「浅鞍」(北海道札幌市中央区南5条西25丁目2-12)
22. いそのかづおの「ラーメン」
いそのかづおはラーメンではなくいそのかづおという食べ物である。そう言っても過言ではないレベルで唯一無二のおいしさを誇るラーメンだ。暗黒ともいえるブラックなスープは超絶濃密濃厚で、寒い日にこそズズッとすすって味覚から温まりたくなる味。事実、温まる。
まず、スープを楽しんでほしい。スープをズズッとすすると意外とライトなテイスト。そして麺をすすると、スープ由来の繊細な塩味と旨味が、小麦由来の旨味をガツンとパワフルに昇華。麺とともに流れ込んでくるスープの奥深さが楽しめる一杯となっている。薫りから食欲をそそらせる機序にも注目してほしい。
ちなみに、いそのかづお、コンビニエンスストアとコラボレーションするほどの人気度であり、もはや全国レベルで高評価を得ている。
「いそのかづお」(北海道札幌市中央区南5条西5丁目21 第2旭観光ビル1F)
23. シハチ鮮魚店の「海鮮丼」
今回は10種類の魚介類が入っている海鮮丼をオーダーしたのだが、店員さんによると、この日は15種類の魚介類が入っているという。それでも価格そのまま。ごらんの通り、驚くほどデカ盛りである。無駄にご飯が多いわけではない。魚介類が多すぎてデカ盛りなのである。つまり、超贅沢。
観光地の海鮮丼を食べると、値段だけ高くて内容がガッカリなものが多い印象があるが、シハチ鮮魚店は間違いなく良心的であり優良店。客の感度を第一に考えた「盛り」であり、かなり優しい。とにかく魚介類が極厚。薄切りにしてコスト削減などしていない。ケチケチしていない。厚いほうがおいしい魚介はしっかり厚く切ってあるのも好感が持てる。
食べ進めると、カニも入っていた。なくても客は大満足だと思うが、カニがしっかり入っていた。あまりにも贅沢すぎる。そしてやっぱり、客に優しすぎる。ここまで消費者が喜ぶことを考えた海鮮丼は少ないのではないだろうか。
「シハチ鮮魚店 狸COMICHI店」(北海道札幌市中央区南二条西2-5 狸COMICHI1F)
24. 鮨ノ蔵の「寿司」
類まれなるご主人の調理技術で紡がれる寿司の数々は、言葉にできない唯一無二の味覚体験を与えてくれる。その味を言葉にするのは恐れ多い。味は、札幌の地下で語られる。
「鮨ノ蔵」(北海道札幌市中央区南2条西4 乙井ビルB1F)
25. どんぐりの「ちくわパン」
札幌生まれのガチの札幌住民が愛するパンをご存じだろうか。それはパン屋『どんぐり』(北海道札幌市中央区大通西1-13)で買えるパン。ここのパンはどれも大人気だが、特に人気があるのは「ちくわぱん」。
ちくわパンとは何か? それは、驚くほどフカフカでモチモチで芳醇なパン生地の中にちくわが入っているもの。そのちくわの中にツナがギッシリと入っているパンである。パンの中にちくわ、ちくわの中にツナ、三重の味のハーモニーが楽しめる。札幌の住民が「札幌名物のパン」としても愛しているのも理解できる。
生地の柔らかさや、ちくわとツナのテイストバランスが黄金比率ともいえるバツグンのシンクロ率なのだろう。これ絶対、札幌に行ったら食べてほしいパン。うまい、うますぎる。
「どんぐり 大通店」(北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ1F)
26. ピカンティの「スープカレー」
かなり大人気のお店で、筆者が行った際は約40分ほど待った。店員さんに導かれつつカウンター席に着席。今回オーダーしたのは「アーユルヴェーダ薬膳1/f」で、具はチキンレッグとプレミア舞茸(愛別産矢部舞茸園)。特に期待度を高めたのが舞茸。森の中にいるような疑似空間で栽培した舞茸で、世間に出回っている舞茸とは種菌が違うらしい。栽培が難しく、栽培に失敗することがあるという激レア舞茸。ただそれだけでプレミアム感がハンパない。期待せずにはいられない。
テーブルにやってきたスープカレーは大ボリュームで、かなりの具だくさん。チキンレッグだけでなくプレミアム舞茸もプラスしたので当然大盛りサイズなのは理解できるが、それにしても、プレミアム舞茸がデカい。
スープをすすると、瞬時にアツアツの冴えたスパイスが感じられて心地よい刺激と爽やかさ。一気に発汗してくる。スパイス感もほどよく、スパイスの奥深さの奥に旨味があるタイプ。良すぎる。
「ピカンティ」(北海道札幌市北区北十三条西3)
27. キリンの「餃子」
ここは居酒屋なのだが、お通しのメンマと餃子が極めて美味。まずメンマで甘味ある薫りを楽しみつつ、ドリンクを飲んで餃子が焼きあがるのを待つ。餃子はかなりパリパリに焼かれていて、ザクバリッとドライな食感を楽しみつつ、旨味エキスのあふれを楽しむ。
餃子はやや大きめで、その中に含まれている旨味エキスの埋蔵量も大量。そのおいしさを受け止めつつ飲むドリンクは至高であり、餃子2人前なんてペロリと食べきれるレベルで美味。
あまにも人気がありすぎて入れないこともあるが、そうだとしても、ここで餃子を食べることをあきらめないでほしい。ここの餃子を食べずして札幌から立ち去れない。そういっても過言ではないほど美味である。
「キリン」(北海道札幌市中央区南3条西6 狸小路市場)
28. 魚政の「寿司」
早朝6時間営業している寿司屋で、朝から多くの客が訪れる絶品な寿司屋。新鮮な魚介類と握り技術が絶大な支持を得ているにもかかわらず、まったく高額ではなく、かなりリーズナブルなのも素晴らしい。
寿司はひとつひとつ丁寧に握られており、けっして安さを感じない。むしろ高額な寿司と同レベルといっても過言ではない美味しさ。まず寿司ネタのツヤを見てほしい。実際に食べるとトロリとした食感とともに旨味が広がる秀逸なるもの。
単にトロリ食感なだけでなく、ねっとりとした心地よい粘力があるのも素晴らしい。そう、食べるといつまでも尾を引く旨味が楽しめるのである。おいしい。
「鮨の魚政」(北海道札幌市中央区北十二条西20丁目1-20 丸果ビル1F)
29. シロクマ食堂の「海鮮丼」
もし札幌市に行くことがあれば、ぜひとも小樽市まで行き、シロクマ食堂に行ってほしい。ここの海鮮丼とパスタは至高。可能ならば、信州巨峰ぶどうジュースとともに食べてほしい。その組み合わせ、かなり極まったおいしさが楽しめる。
海鮮丼がかなり秀逸。まず、ライス量が過剰に多くないところがベスト。主役である魚介類を楽しめる最適なライス量なのである。そして新鮮な刺身。非の打ち所がないマグロをはじめとした厚切り刺身がどんどんライスを欲しくさせる。
パスタも最高なのだが、それはまた別の話。筆者は一人で行ったが、行くのであれば複数人で行き、複数の料理をシェアしながら食べるとシロクマ食堂の良さが実感できるはず。ぜひ予約していきたい。
「シロクマ食堂」(北海道小樽市色内3-6-3)
30. 熊の湯
北海道の伝説の温泉『熊の湯』(北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町)。知床半島の羅臼町にある温泉なのだが、ここ、まさに絶景地にある秘湯。山奥にあって、クマが出てもおかしくない場所にある。それでいて、地域住民に愛されている無料の温泉。
熊の湯には、体を洗う石鹸やシャンプーなどは置いてない。オケはある。もし急に熊の湯に入りたくなったら、セイコーマート(セイコマ)でタオルと石鹸買うとよい。セイコーマートでタオルと石鹸、ついでに湯上り用のペットボトルのお茶を買ってクルマで向かおう。ちなみに、冬季は知床横断道路が春まで通行止めだから、根室海峡側からしか熊の湯に行けない。
完全に山奥だよ。そして、川が流れていて、その川沿いに『熊の湯』がある感じ。絶景すぎる。川が流れる音を聴きながら、星空を眺める……。それって、素敵やん? 完全に自然の音しかない。秘湯すぎる。
さすがに温泉や小屋を撮るわけにはいかないので、その部分の写真は、羅臼町公式観光情報サイトのものを転載。タオルと石鹸を持って温泉へと向かう橋を渡る。この、大自然の中にある橋を渡る行為、それ自体が、もはや癒やし。……そして、筆者は男なので男湯の更衣室に入り、よーーーーくルールを読んで、露天風呂へ向かう。
温泉は……、かなり熱い。ものすごく熱い。でも、でもでも、ギリギリ、我慢できる。熱いけど、慣れてくると心地よい。ずっと浸っていたくなる。なんだろう、この感じ。
それにしても、こんなにも絶景で癒やされる温泉が知床半島にあったとは驚き。無料で入れるというのも驚きよな。でも、この温泉を維持するためにお金を置いてくることも可能。なので500円置いてきた。安すぎる。また行きたい。伝説の温泉・熊の湯に。きっと誰もがそう思うはず。
「熊の湯」(北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町)
<実際に行って感動したゴールデンウイークに行きたい北海道グルメと絶景30選>
1. タイエーの「やきとり弁当」
2. 鳥松の「ザンギ」
3. たつみの「もつそば」
4. ハーベスター八雲の「フライドチキン」
5. 豊富温泉の「鹿ジンギスカン」
6. 瀬石温泉
7. 鮭番屋の「シャケ」
8. どりあんの「エスカロップ」
9. 厚岸漁業協同組合直売店の「蒸し牡蠣」
10. まるふみの「ラーメン」
11. ミルピス商店の「ミルピス」
12. 大黒屋の「ジンギスカン」
13. サンドリアの「サンドイッチ」
14. 知床食堂の「黒ハモ丼」
15. あすなろファーミングの「ソフトクリーム」
17. ももんじの「焼肉」
18. ながもりの「サーモンハラス焼き」
19. 豊平峡温泉の「インドカレー」
20. アルコの「ジンギスカン」
21. 浅鞍の「焼肉」
22. いそのかづおの「ラーメン」
23. シハチ鮮魚店の「海鮮丼」
24. 鮨ノ蔵の「寿司」
25. どんぐりの「ちくわパン」
26. ピカンティの「スープカレー」
27. キリンの「餃子」
28. 魚政の「寿司」
29. シロクマ食堂の「海鮮丼」
30. 熊の湯
北海道は良いところ! 今後も都道府県の素晴らしい場をお伝えしていきたい
今回は「実際に行って感動したゴールデンウイークに行きたい北海道グルメと絶景30選」と題して北海道のグルメや観光スポットをお伝えしてきた。
皆さんが行ったことがある場所や、行きたいと思った場所はあっただろうか。今後も、都道府県の素晴らしい場をお伝えしていきたいと思う。北海道はいいぞ!
(執筆者: クドウ秘境メシ)
