「母親失格」という言葉
義両親が家に来るたびに、決まってその話になります。「子供は母親のそばにいるべきだ」「保育園に預けるなんて、かわいそう」。夫がやんわりフォローしても、義母の言い方は変わりませんでした。
ある夕食のとき、義母が「子供を保育園に預けるなんて、母親失格じゃないですか」とはっきり言いました。言い返したい気持ちはありましたが、その場の空気がそれを飲み込ませました。
帰り際も「お子さんのこと、ちゃんと考えてあげてね」と付け加えられ、玄関のドアが閉まるまで笑顔を保ち続けることが、いちばん疲れることでした。
息子が持ち帰った絵
ある金曜日、保育園のお迎えから帰ると、息子がリュックから大事そうに一枚の紙を取り出しました。クレヨンで描いた「大好きな人の絵」です。中央に私と夫。その隣に、仲の良いお友達が並んでいました。
「みんな大好きだから描いたんだよ」と息子は誇らしそうに言いました。絵の中の全員が笑っています。私は「上手だね」と言いながら、その絵をテーブルに置きました。
