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【國澤一誠のゾッとする実話怪談】第五夜繁華街の闇に消えた「一番の執着」――《スカウト》

【國澤一誠のゾッとする実話怪談】第五夜繁華街の闇に消えた「一番の執着」――《スカウト》

転落の果て、ホスト遊びに溶けた人生

その後、同僚が重い口を開き、彼女の悲しい素性を教えてくれました。

彼女はもともと、この繁華街の夜の店に勤めていたキャストだったそうです。ナンバーワンやナンバーツーといったトップ層ではなかったものの、その愛嬌からか、かなり店では人気のある子でした。

転落のきっかけは、友人に誘われて足を踏み入れたホストクラブでした。

甘い言葉にハマり、次第に店を休みがちになり、生活のすべてがホスト中心に回るようになります。

借金は雪だるま式に膨らみ、やがて利用価値がなくなると、ホストからも冷酷に関係を切られてしまいました。その瞬間、彼女の精神は音を立てて壊れてしまったのです。

壊れていくメンタルと、絶たれた「最後の望み

ホスト遊びが転落の始まりだった…

お金に困り果てた彼女は、再起をかけてもう一度働こうと店を訪ねました。しかし、精神を病み、もはやキャストとして扱えなくなった彼女を、店側は非情にも拒みました。

彼女はボロボロの体で他店をいくつも回り、面接を受けました。しかし、狭い繁華街のことです。すでに彼女は【やばい人】として噂が広まっており、雇ってくれる場所はどこにも残されていませんでした。

ドンドンドンドン、彼女のメンタルは壊れていきました。

お金を貸してくれる場所も、助けてくれる人もなくなり……。

ついには絶望の極致で、繁華街のビルの屋上から、自らの命を終わらせるために飛び降りたのです。

そして、彼女が地面に激突し、その生涯を閉じた場所こそが、体験者さんがいつも立っている「あの場所」だったのです。

彼女は今でも、あの日断られた絶望を抱えたまま、ボロボロの格好でそこに立ち続けています。いつか誰かが「うちで働きなよ」と声をかけてくれるのを、永遠に待ち続けているのかもしれません。

あなたにも、街角でふと感じる「誰かの視線」に心当たりはありませんか。

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國澤一誠(くにさわいっせい)
長年の怪談語りと取材活動を通して集めた膨大な怪談ファイルを持つ怪談家。実体験や現地取材に基づいたリアルな描写に定評があり、YouTubeやトークイベントなど多方面で活躍中。
配信元: 週刊実話WEB

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