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【にじさんじ】囚人たちのちょっと過激で容赦ないやりとり&サービス精神が痛快! にじさんじ「Cellmates(セルメイツ)」がとってもエキサイティング <連載:あのVTuberに花束を>

【にじさんじ】囚人たちのちょっと過激で容赦ないやりとり&サービス精神が痛快! にじさんじ「Cellmates(セルメイツ)」がとってもエキサイティング <連載:あのVTuberに花束を>

 刑務所に集められた囚人は6人。

 No.039、笹木咲。No.108、剣持刀也。No.310、月ノ美兎。No.400、星導ショウ。No.417、椎名唯華。No.928、葛葉。

 収監された彼らはそれぞれの罪を償うべく、更生プログラムの中で刑務に勤しむ日々を送っている……。

 ……というたてつけでスタートした「にじさんじ」のグループ「Cellmates(以下、セルメイツ)」が現在大人気です。Xのポストで初めて告知されたのは3月13日、動画投稿の開始は3月19日からという始まったばかりのグループですが、投稿されている動画は毎回ものすごい再生数になっています。

 「セルメイツ」は、にじさんじライバーたちが自らの主導の元に集まったグループです。動画の企画・制作は自分たちで行っています。これが「囚人」という設定をフルに活用しており、やりたい放題でとてもフリーダム。新しいグループ系VTuberとして注目を集めています。

やるならとことん! 一切容赦のない「セルメイツ」

 初回の班長は月ノ美兎さん。最初の刑務は「NG交換」でした。それぞれ「これだけはできない」という「NG」でも、他人の「NG」ならできるんじゃないか? という発想の元、全員でプレゼントのように「NG」を交換。実施することで更生への道を歩んでいこう、という企画です。確かに当たり方によっては気にならないかもしれませんが、かえって困ってしまう可能性も……?

 出てきたNGを交換し、実践することになる6人。剣持刀也さんは、椎名唯華さんのNG「絶叫マシーン」をひいたのですが、本人は「めちゃくちゃ好き」とのことで、まさかのご褒美企画に。富士急ハイランドでジェットコースター「高飛車」に乗り、心の底から楽しそうにレビューしています。

 一方で、剣持刀也さんのNG「ガチASMR」を引いたのが月ノ美兎さん。「今までの中で一番嫌かもしれない」と言っていた彼女は、ASMRシナリオ(脚本は演劇に長けている健屋花那さんが担当)を演技しながら収録。本気で演じた束縛系のシチュエーションボイスをみんなと一緒に聞くハメになりました。月ノ美兎さんファンにはご褒美かもしれないですが、ご本人は耐えきれなかったのか、途中で容態が急変して吐きそうになる一幕も。

 そして、全員が大騒ぎになったのは、葛葉さんが引いた笹木咲さんのNG「グロ飯」。葛葉さん本人も「べつにNGだよ俺も!」と大拒絶でしたが、やるしかない、刑務ですから!

 剣持刀也さんの「絶叫マシーン」体験は、なんとジェットコースターを貸し切った上に、この撮影のためにGoPro(手のひらサイズの高画質カメラ)を買うという気合の入れよう。月ノ美兎さんによる「ガチASMR」制作は、イラストレーターによるいかにもそれっぽい描きおろしジャケットまで作られています。笹木咲さんが当たった「山キャンプ」動画では、ナレーションに「ゆっくり笹木」という読み上げソフト風のものがわざわざ使用されています。わざわざ他人のNGのために「そこまでやるのか!?」とびっくり。やるなら徹底して本気で、という「セルメイツ」の姿勢がよくでている企画でした。

 マネージャーさんからの採点評価をおでこに貼り付け、自分の点数がわからないまま勝負する「タレコミインディアンポーカー」では、自己評価やライバー評価ではなく、一番一緒に仕事をしているであろうマネージャーさんからどう思われているかが赤裸々にわかってしまうハラハラ企画です。たとえば「手がかかる」というお題の場合は、点数が低いほうが手がかからないので勝ち。自分がどう思われているか分析したうえで勝負に出るわけですが、強いのに引いてしまうのもダサい、というギリギリのラインの駆け引きが面白い企画です。

 「モテそう」というお題では点数が飛び抜けて高い上、「手がかかる」では点数が低く(=手がかからないと思われていて)これまた強い、笹木咲さん。いかに彼女が優等生なのかが、見ているとよくわかります。一方、この中ではダントツの新人なのに「手がかかる」で点数が高めで(手がかかると思われている)、「炎上しそう」でも高めと、マネージャーさんからの点数が辛辣だったのが星導ショウさん。2018年デビュー組のベテランが多い「セルメイツ」の中に、ひとりだけ後輩として混じるのが納得なほどの貫禄(?)を見せてくれました。

 この企画をチャンネルが始まったばかりの現段階で見せてくれたのは、構成のうまいところでしょう。「セルメイツ」のメンバーをすでに知っている人が笑えるだけでなく、「セルメイツ」のメンバーをまだあまり知らない人にとっては“他己紹介的な動画”として観ることもできるからです。

 先のふたつの企画だけを見ても、全力で挑んでいるのがわかる「セルメイツ」ですが、刑務のみならずドッキリに関しても容赦がありません。「シックスボンバー」回では、最初は普通に某クイズ番組の「ファイブボンバー」を模した企画に見せかけていましたが、実はこれ、打ち合わせにこなかったということで葛葉さんに仕掛けられたドッキリ。他の問題は全員が答えやすいクイズになっているのに、葛葉さんが先頭のときだけ、都合の悪い厄介な問題が次々出されます。

 その内容は「嫌いなライバー」だったり「月収」だったり「葛葉って恋人いるの?」だったりと、すでにクイズではなく答えようのないものばかり。彼も当然「言えるわけないだろ!!」「問題がやばい俺のとき」とドギマギ。一方、言ってはいけないことを椎名唯華さんが言ってしまうほど、ドッキリにかこつけて、みんなはノリノリです。このメンツでなければできないであろう、ドッキリを越えた、やりすぎ容赦なし企画になっていて、これにはコメントも大盛り上がりでした。答えられなくなって困惑し続ける葛葉さんの表情と声色、かなりレアです。是非ご覧ください。

 さらにさらに、ファンサービスとしても全力なのがわかる企画が「歌みたドリームマッチ」でした。これは、お互いの指名で一致したふたりでコンビを結成し、デュエットで「歌ってみた」動画を出す、という企画。5月1日に公開された企画で、3組の組み合わせが成立しました(なおマッチングできず余ってしまった者同士で組むことになった椎名唯華さんと星導ショウさんの反応はというと……ぜひ動画でチェックしてください)。

 「歌ってみた」動画は、歌の収録だけでなくMIXや動画制作など、非常に手間がかかります。そのため多くのファンはコメント欄やSNSで、しばらくたってから公開されるんだろうな、くらいに期待していたようでした。……が。

 企画公開からわずか2日後の5月3日に、剣持刀也さんと笹木咲さんによる、まさかの1本目が公開されました。あまりにも早すぎる、出し惜しみがなさすぎる!

 ふたりのボーカルのクオリティの高さも、本気中の本気です。カバー曲MV『ばかまじめ』はふたりの優しく繊細な歌声にぴったり。先に紹介した「タレコミインディアンポーカー」で優等生&模範囚だったコンビが歌う『ばかまじめ』は、歌詞とふたりの生き方が見事にシンクロしており、多くの人の心をぐっと掴みました。ファンが求めていた需要が、まさかこんな形で満たされるとは。

 「ドリームマッチ」がちょっとしたジョーク企画かと思いきや大間違い。ファンを喜ばせるだけでなく、サプライズレベルで全力で手の込んだことをする、本気すぎる姿勢見せてくれました。「セルメイツ」というグループの過剰サービスとも言える展開がファンを驚愕させています。

セルメイツが誕生するまで

 「セルメイツ」の結成については、メンバーそれぞれが配信で語っていますが、中でも月ノ美兎さんの配信がわかりやすいので、それを元に結成までの流れを追っていこうと思います(動画「春は挑戦の季節!!(多分)」の25:25くらいから)。

 「セルメイツ」の企画が動き始めたのは2年前、2024年からだそうです。切り出したのは笹木咲さんと椎名唯華さん、「さくゆい」のふたりでした。ちょうど新しいことを始めたいと思っていた月ノ美兎さんは、深夜にその連絡を受けて「やろうやろう!」とノリノリで、話はスムーズに進んでいきました。

 ちなみに、この時期はちょうど『てんやわんや、夏。』という「レゲエの姿(実写の男性)」による笹木咲さん、椎名唯華さん、月ノ美兎さんのMVが作成されていたタイミングだったそうです。月ノ美兎さんは、さくゆいのふたりがこのMVが形になっていくのを見て「なんとなく何かを形にしてくれそうだなって思ってくれたんじゃないのかな」と語っていました。

 6人くらいでやりたいからあと3人どうしようかと話しあっていた中で名前が上がったのが、当時まだデビュー1年目だった星導ショウさんでした。月ノ美兎さんの話によると、これは「我々が古参の女子だから、その真逆の人間を誘えば、届いていない層にリーチできるんじゃないか」という“ビジネス的観点”からの発案だったそうです。「よく言えば物怖じしない、悪く言えば失礼なやつのほうがいいんじゃないか」という視点で新人男性ライバーを探していたとき、誰に対してもフラットに話すスタイルの星導ショウさんに白羽の矢が立った、という流れだったようです。

 そして、星導ショウさんがダウナー寄りなしゃべりだったので、アッパーな人を探していたところで葛葉さんの名前があがったとのこと。この段階で「囚人」モチーフの集団にすることは決まっていたそうです。葛葉さんは当初、そこまで乗り気ではなかったようですが、「とりあえず1年やってみて、やっぱ無理だなってなったら、処刑するから」という誘い方だったようです。かなり過激なロジックですが、「囚人」だからこそ、笑いとして昇華できるうまい論理です。

 そして最後のひとりを選ぶ時に、葛葉さんから剣持刀也さんの名前があがったそうです。忙しいから無理じゃないかとみんなが思っていた中、本人はかなり乗り気で参加したとのことでした。

 2026年4月時点では、すでに半年分の収録が終わっているそうです。なので、絶対に半年は続くとのこと。これはファンにとって、とても嬉しいお話です。

配信元: ねとらぼ

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