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【にじさんじ】囚人たちのちょっと過激で容赦ないやりとり&サービス精神が痛快! にじさんじ「Cellmates(セルメイツ)」がとってもエキサイティング <連載:あのVTuberに花束を>

【にじさんじ】囚人たちのちょっと過激で容赦ないやりとり&サービス精神が痛快! にじさんじ「Cellmates(セルメイツ)」がとってもエキサイティング <連載:あのVTuberに花束を>

グループであることの魅力

 剣持刀也さんは「セルメイツ」として声をかけてもらったときに、「渡りに船って思った」と語っています(動画「剣持 vs 星導ショウ」の31:00くらいから)。彼はハマっていたゲーム『ブルーアーカイブ』で、キャラクターたちが学校ごとのグループになっているのに憧れていたそう。「『グループになりてー、5、6人の』ってちょうど思ってたタイミングだった」と語っています。

 笹木咲さんの話によると、さくゆいのふたりは「七次元生徒会!」への憧れがあって、ユニット活動を提案したそうです(動画「マリカワールド全コース練習っ!残り11コースつめこむやよ。」の8:00くらいから)。

 「七次元生徒会!」は、樋口楓さん、叶さん、緑仙さん、三枝明那さん、周央サンゴさん、レオス・ヴィンセントさんの6人によるユニット。自分たちで企画・制作を行っているグループで、生徒会をモチーフにしたシチュエーション企画を多数行っています。最近、活動3周年を迎えました。

 にじさんじのライバーは、デビューした同期のつながりや不定期に組まれるユニットなどはあるものの、基本的にソロで活動しています。その中で「七次元生徒会!」や「セルメイツ」は自分たちでグループを計画的に組み、一定のシチュエーションの中で企画を持ち寄り、独立したチャンネルで動画をアップし続けています。

 それぞれスケジュールが忙しい面々だと思うので、集まって打ち合わせをしたり撮影をしたりすること自体が大変だと思いますが、定期継続するグループ活動でしか見せられないものはたくさんあるはずです。

 複数人で協力して何かを達成したときの、青春の1ページのようなエモい姿。信頼できる相手だからこそ可能な“いじり”や“ツッコミ”。息のあったシチュエーションコント。やりすぎなくらいのはっちゃけた企画。ひとりではやらないような凝ったイベントごと。仲間と集まることでより一層、引き立つ各々のキャラクター。テレビのバラエティ番組のような、しっかりした構成の動画作り。グループならではのファンサービス。回を重ねる中で見えてくる徐々に仲良くなっていく過程やグループとしての成長……などなど。

 グループ活動を継続していく中で、本編の企画の面白さだけでなく、メンバー同士の物語も自然と生まれます。「七次元生徒会!」と「セルメイツ」は、取り組んでいるシチュエーションのベクトルこそ全く別ものですが、自主企画グループVTuberだからこそ見られる関係性の魅力を、どちらもたっぷり味わうことができます。

「囚人」という設定の妙

 「セルメイツ」の場合は「囚人」という設定でバラエティ企画を行っているのが巧みです。どちらかというとネガティブな印象がつきそうな「囚人」設定ではありますが、シチュエーション企画を長期的にやるにあたっては、大きなメリットがたくさんあります。月ノ美兎さんの配信での発言も参考にしながら、利点をいくつか挙げてみたいと思います。

 まず、実施される企画が「刑務」という扱いになっている点です。ある程度の無茶な罰ゲーム的要素も、これによって通しやすくなっています。仮に何もしていないのに参加者がしんどくなるような企画が続いたら、見ていて面白くはあっても、ちょっとかわいそうに感じる視聴者も出てしまうかもしれません。また過激めな内容だと、企画炎上のリスクもあるでしょう。

 けれども、彼らはあくまで「囚人」のロールプレイをしています。罪を償って刑期を短くしてもらうためにやる、という名目があるため、見ている側も「ならしゃーないよね!」という姿勢で楽しむことができます。バラエティの方向性が少し過激よりでも、「囚人」設定によっていい塩梅に受け入れやすくなっているのです。なにより大前提として、彼らは自分たちで企画を考えて持ち寄っているので、やりたくて無茶をやっています。安心して楽しみましょう!

 2つめに、それぞれ罪を犯した「囚人」であるがゆえに、遠慮なしにきつめの言葉を吐いてもシチュエーション的に許される、むしろ言ったほうが面白い、という部分が担保されていることです。相手に対して「カス!」「ふざけんな!」みたいにちょっと乱暴な言葉をぶつけても、「ここは刑務所で、みんなは犯罪者だから」というシチュエーション内のロールプレイとして見ることができるため、普段より多少荒々しくても気になりません。むしろ多少乱暴な言葉のぶつけあったほうが「刑務所っぽい」環境として、視聴者側が受け入れやすくなっているくらいです(もちろん限度はあるのが大前提です)。

 3つめに、「囚人」の中にも「模範囚」がいることでメリハリが付けやすい、という部分もあるでしょう。基本的には「刑務」をやらされているという設定なので、最初から笑顔なわけはなく、比較的みんな気怠そうな演技をしています。しかし、全員がいやいやムードでチンピラムーブをかましているわけではありません。特に月ノ美兎さんや剣持刀也さんは、刑務を全うしている立派な“模範囚”的なポジション。「めんどくせー」と言う他の囚人たちのおしりを叩いて頑張らせる、という姿を見せることで、同じ囚人同士の中でもキャラクター性の違いを見せることができています。「セルメイツ」は6人の囚人としてのキャラクター性や立ち位置が割と見えやすいので、元のライバーたちの個性と重ね合わせて楽しむことも可能です。

 そして、「囚人」というシチュエーションは急に入れ替わりが起きても違和感が少ない、という特殊な環境だというのも大きなポイントでしょう。ほとんどないとは思いますが、たとえば何らかの理由でひとり抜けざるを得ない場合は「釈放」された、あるいは「脱獄」した、といった理由づけができます。月ノ美兎さんが配信で言っていたように、「処刑」によってグループから脱退する手法も取れます。逆に「新たに収監された」という理由で人数が増えることもありえるかもしれません。ゲスト囚人回などがあったら是非見てみたいところです。

 まだ動画が数本しかアップされていない現時点で、すでにメンバー同士のプロレス的な殴り合いで楽しませてくれている「セルメイツ」。“やりすぎなのでは!?”と思うような企画のとがりっぷりも、“そこまで言えちゃうんだ!?”という煽り合いも、“本当にやってくれるの!?”というサービスっぷりも、「囚人」の「刑務」であるがゆえにたっぷり堪能できます。

 果たして彼らが釈放される日は来るのか……いえ、不謹慎かもしれませんが、筆者としてはこんなに楽しく和気あいあいとした煽り合いを見られるのなら、この6人には釈放されずに刑務を全うし続けてほしいと願ってしまいます。半年と言わず何年でも収監され続けてください!

配信元: ねとらぼ

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