「北越高校が年間数百万円使ってくれるから協力してあげてる」
そしてAさんは、こうした行為は蒲原鉄道だけではないと証言した。
「こうした手配はよく頼まれるんです。大手は受けないですが、そうでなければレンタカーを押さえたり運転手を紹介する便利屋みたいなことをします。全国的に色々な学校で行われていて、観光バスとレンタカー業界ができてからずっとあることです」
ただAさんが蒲原鉄道に在籍していた当時は、「運転手を紹介すると違法になるから紹介はするな」と言われていたという。
「昔は学校の先生方が運転することも多かったのですが何かあった時に責任問題になるので最近は先生たちも極力運転はやりたがらない。そういった背景があり、このままだと運行できないと言われ、義理で運転手も紹介するようになったのでしょう」(Aさん)
ただこうした仲介をしても「会社として中抜きはしない、リベートはとらない、あくまでサービスとしての一環で行うっていう方針でした」とAさんは強調する。
「リベートを取れたとしても5000円とか微々たるもんで、わざわざそんなことしません。金子さんもリベートなんかとってないと思いますよ。レンタカーと外部の運転手を使った場合の概算は、マイクロバスのレンタカー代が5万円程度。そのほかにガソリン代と高速代、運転手への支払い1万5000円くらいです」(Aさん)
灰野校長は会見で、蒲原鉄道には2025年度に9件で約200万円の仕事を頼んだと話している。
「要は北越高校が年間数百万円使ってくれるから、その見返りじゃないですけど協力してあげてるという話です。だから高校が知らないということはありえない。金子さんはもちろん、学校側も白ナンバーで運転手に報酬を渡すというのは違法だというのはわかっていたと思います」(Aさん)
かつての職場が絡んだ今回の事故で、Aさんは7日の北越高校の会見を見て怒りを覚え、証言を決意したという。
「人の命がなくなったこの状況で、学校のあのような姿勢に蒲原鉄道の社員はみんな納得いかず、会社としても真実を明らかにする姿勢だと聞いています」(Aさん)
若い命が失われた事故の背景にあった違法とみられる商慣行。業界はすぐにでも改善への一歩を踏み出す必要がある。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

